ガリバー旅行記 (1939年の映画)

ガリバー旅行記』(ガリバーりょこうき、Gulliver's Travels)は、1939年の、フライシャー・スタジオ製作、パラマウント映画配給のアメリカ映画で、アニメーション映画である。また、日本では最初に公開された長編カラーアニメーション映画である。

ガリバー旅行記
Gulliver's Travels
監督 デイブ・フライシャー
脚本 エドモント・シューワード
原作 ジョナサン・スウィフト
製作 マックス・フライシャー
出演者 サム・パーカー
音楽 ラルフ・レインジャー
レオ・ロビン
撮影 チャールズ・シェットラー
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 セントラル映画社
公開 アメリカ合衆国の旗 1939年12月22日
日本の旗 1948年4月13日
上映時間 76分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $700,000
次作 バッタ君町に行く
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概要 編集

アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトにより執筆された風刺小説『ガリヴァー旅行記』の第一篇「リリパット国渡航記」を映画化したものである。

フライシャー・スタジオは、1934年から長編カラーアニメーション制作の構想を練っていたが、当時のパラマウントは金銭の問題や長編アニメーション公開の前例が無かったため、フライシャーの提案を却下し続けてきた。しかし、1937年ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の長編カラーアニメーション『白雪姫』が大成功を収めるとパラマウントはディズニーに対抗、その成功を再現したいと考え、1939年のクリスマス公開を予定し製作を開始する。

フライシャーは、生身の俳優のフィルムをトレースするロトスコープを主人公であるガリバーのアニメ化に使用。その他にも製作に様々な工夫を凝らした結果、この映画はアメリカで公開されると大成功を収め、50の劇場での上映に限られていたにもかかわらず、327万ドルの興行収入を稼いだ[1]。登場人物のリリパット人は後に短編映画にも登場した。

その後、本作の権利は、ナショナル・テレフィルム・アソシエイツがフライシャー・スタジオの過去作品と共に買収し、その後リパブリック・ピクチャーズ(後にパラマウントが買収)が権利を所有している。しかし、著作権に関しては公開から28年以内にリニューが行われなかった為、現在はパブリックドメインとなっている。

日本では、著作権の保護期間が終了し、パブリックドメインとなったことから、現在は各社からパブリックドメインDVDが発売されている。

ストーリー 編集

キャスト 編集

役名 原語版声優 日本語吹き替え
テレビ版 VHS版
ガリバー サム・パーカー 木下秀雄 玄田哲章
ギャビー ピント・コルヴィッグ 里見京子 中尾隆聖
リトル王 ジャック・マーサー 新道乃里子 山形ユキオ
トゥインクルトー
スニーク
スヌープ
スニッチ
バンボー王 テッド・ピアス 斎藤隆 辻村真人
グローリー姫 リヴォニア・ウォーレン(台詞)
ジェシカ・ドラゴネット(歌)
篠原恵美
デビッド王子 カル・ハワード(台詞)
ラニー・ロス(歌)
関俊彦
ナレーション 坂本和子

スタッフ 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集