キム・ソンジュ (タレント)

韓国のフリーアナウンサー、司会者、タレント

キム・ソンジュ (金聖柱、朝鮮語: 김성주、1972年10月10日 ― ) は、韓国フリーアナウンサーMCタレントである[3]本貫慶州金氏[4]

キム・ソンジュ
김성주
プロフィール
出身地 大韓民国の旗 韓国忠清北道 清州市
国籍 大韓民国の旗 韓国
生年月日 (1972-10-10) 1972年10月10日(51歳)
身長 176cm
血液型 AB型
最終学歴 中央大学校大学院 新聞放送学科 修士 (2003年、修士論文:「TVのスポーツ番組制作に影響を与える要因に関する研究:ワールドカップサッカー中継番組を中心に (TV 스포츠 프로그램 제작에 영향을 미치는 요인에 대한 연구 : 월드컵 축구 중계 프로그램을 중심으로)」[1])
所属事務所 ジャングンエンターテイメント [2]
職歴 MBCアナウンサー(2000年~2007年)
活動期間 1995年 ~ 現在
ジャンル バラエティ、スポーツ中継
担当番組・活動
出演中覆面歌王朝鮮語版』、『明日はミスター・トロット
出演経歴SUPER STAR K』シリーズ
キム・ソンジュ
各種表記
ハングル 김성주
漢字 金聖柱
発音: キム・ソンジュ
ローマ字 Kim Sung-Ju
テンプレートを表示

経歴 編集

放送キャリアのスタート 編集

中央大学校政治外交学科卒業後[5]1995年KTV国民放送で放送キャリアをスタートする。その後、1997年に韓国スポーツTV(現在のSBS Sports朝鮮語版)へ入社し、サッカーや野球、バスケットボールなどの各種スポーツ中継を3年間で1000試合以上担当するなど、主に実況アナウンサー、スポーツキャスターとしてキャリアを積む[6]

MBC時代 編集

2000年に公開採用アナウンサーとしてMBCに入社する。入社後は2002 FIFAワールドカップ2004年アテネオリンピック2006 FIFAワールドカップ2006年アジア競技大会などの国際大会の実況アナウンサー、中継キャスターを務めるなど、スポーツアナウンサーとして活躍する。また、朝の生放送ラジオ番組『グッドモーニングFM朝鮮語版』のDJ[7]や、夕方の生放送テレビ番組『生放送 話題集中朝鮮語版』の進行を務め、その他にも数多くのバラエティ番組の司会を担当するなど[8]MBCを代表する看板アナウンサーとして活躍し、国民的な人気を博す[9]

フリーランス宣言後初期 編集

2007年MBCを退社し、フリーアナウンサーに転身する[10]。この退社の過程を巡りMBCとの関係が急速に悪化し、[11][12]、その上、彼の退社決断により(いわゆる「局アナ」出身の)フリーアナウンサーへの否定的な世論が形成された [13]。この結果、彼は1年間の放送活動停止を余儀なくされ[14][15]、復帰後もMBCをはじめとする地上波放送局への出演機会は著しく減少した[16]

SUPER STAR K』以後 編集

しかし、2009年Mnet視聴者参加型歌手オーディション番組SUPER STAR K』のメインMCに抜擢され、生放送の緊迫感の中でも安定して番組を進行できる能力が再評価される[17]。また『SUPER STAR K』シリーズは、ソ・イングク(シーズン1)やホ・ガクジョン・パク朝鮮語版カン・スンユン (シーズン2)、ウララ・セッション朝鮮語版バスカー・バスカー(シーズン3)、ロイ・キム(シーズン4)といったスターを輩出し続け、特にシーズン2は最高瞬間視聴率21.2%を記録する[18]ほどの社会現象を巻き起こし、番組は大ヒットを果たす。これがキャリアの大きな転機となり、以後、8シリーズに渡って『SUPER STAR K』シリーズのメインMCを担当した。また、『SUPER STAR K』の進行経験と長年のスポーツ中継キャリアを生かし、『冷蔵庫をよろしく』(JTBC2014年2019年)、『覆面歌王朝鮮語版』(MBC2015年~)、『明日はミスター・トロット』(TV CHOSOUN2020年)といったサバイバル番組、オーディション番組、コンテストプログラムのメインMCを引き受けるなど、現在に至るまで旺盛な活躍を続けている[19]

主な出演番組 編集

余談 編集

  • SUPER STAR K』シリーズで彼が度々発言した『60秒後に公開されます!』(60초 후에 공개됩니다!) は流行語になる[32][33]。この言葉が流行した背景は、韓国が長年に渡って地上波テレビ放送の中間広告番組放送中に挿入される広告)を禁止していた[34]一方で、『SUPER STAR K』シリーズを放送したMnetに代表されるケーブルテレビ局は中間広告を許可されていたことにある。これをMnetは結果発表の直前に『60秒後に公開されます!』と視聴者にアナウンスした後で中間広告を挿入することで、広告効果を高めると同時に、緊張感を煽ることで番組をよりドラマチックなものに演出しようとした。この番組演出は番組を過度に商業的、扇情的にするという批判や、番組進行の流れを断ち切ってしまうという批判もあったが、『SUPER STAR K』シリーズの大ヒットにより、『60秒後に公開されます!』自体が同番組と彼自身の代名詞として扱われるようになった[35] [36] [37]。またそれまで注目されることの無かったケーブルテレビ局にスポットライトが当たると同時に、番組中に挿入される中間広告の存在が韓国国内でクローズアップされるようになった。

脚注 編集

  1. ^ 論文情報 NAVER Academic
  2. ^ 所属事務所公式プロフィールジャングンエンターテイメント
  3. ^ MCキム・ソンジュ NAVER PROFILE
  4. ^ 스카이데일리, 1천년 신라 망국의 왕 후손 ‘174만 본산’ 65억”. skyedaily.com (2016年5月2日). 2022年11月14日閲覧。
  5. ^ 放送人キム・ソンジュ 『スーパースターK』はキム・ソンジュだった 中央大学校 話題の『中央人』(2017年4月18日)
  6. ^ キム・ソンジュ「マイナーの涙、笑いの土台」 スポーツ京郷(2006年8月10日)
  7. ^ MBCラジオ 14日 春の改編実施 聯合ニュース (2004年4月10日)
  8. ^ 「全天候放送人になりたい」 世界日報 (2004年6月11日)
  9. ^ 視聴者が選んだ韓国の人気MCは誰? TOP10を発表 Kstyle (2015年10月24日)
  10. ^ キム・ソンジュMBCアナウンサー 辞表提出 聯合ニュース (2007年2月28日)
  11. ^ MBC「キム・ソンジュはもう芸能人」辞表受理 STAR NEWS (2007年3月2日)
  12. ^ フリーアナウンサー MBCに居場所はない 미디어오늘 (2007年3月6日)
  13. ^ アナウンサーフリー宣言、否定的意見が増えた 聯合ニュース (2007年3月11日)
  14. ^ キム・ソンジュ、ソン・イェジン 『膝打ち導師』での言い訳はもうやめて Newsen (2008年5月22日)
  15. ^ キム·ソンジュ、フリー宣言後1年間の失業者生活で「もしかして放送局の陰謀が?」過去の発言にスポットが当たる 매일신문 (2017年9月26日)
  16. ^ バラエティーMC没落の中でキム・ソンジュは復活できるのか 데일리안 (2014年1月28日)
  17. ^ MCキム・ソンジュ 復活の狼煙を上げたのか? STAR NEWS (2010年9月27日)
  18. ^ 驚異的な視聴率... 意図的な時間稼ぎの視線 毎日経済新聞 (2010年10月25日)
  19. ^ キム・ソンジュ、フリーランサー→国民MCの道を共に歩んだ13年来の友人と展開する「第3幕」 OSEN (2020年4月9日)
  20. ^ キム・ソンジュ イム・チャンジョンの代わりに『スーパースターK』のメイン進行に登場 東亜日報(2009年9月25日)
  21. ^ 『冷蔵庫をよろしく』キム・ソンジュ&チョン・ヒョンドン!あうんの呼吸の「料理中継」に注目 JTBCニュース (2014年11月16日)
  22. ^ 『冷蔵庫をよろしく』 キム・ソンジュ×アン・ジョンファン×8人のシェフ 「シーズン2」を約束し5年の放送を終える Newsen (2019年11月26日)
  23. ^ キム・ソンジュ 『覆面歌王』MC確定 ソ・イヒョンなど11人がパネラー出演 OSEN (2015年2月10日)
  24. ^ 『覆面歌王』、声だけで勝負する 明日初放送 TV Report (2015年4月4日)
  25. ^ MC以外、みんな変える···。 『フードトラック』→『路地裏食堂』に改編 SBS芸能ニュース (2017年12月15日)
  26. ^ チャン・ユンジョン合流 トロットオーディション番組『明日はミス・トロット』27日初放送 スポーツ東亜 (2019年2月11日)
  27. ^ 『ミス・トロット』ソン・ガイン 初代ミス・トロットに輝く 視聴率18.1%突破で「新記録」 TV Report (2019年5月3日)
  28. ^ 「アイドルオーディション?」『ミスター・トロット』出演者公開…1月2日 初放送 スポーツ東亜 (2019年12月3日)
  29. ^ 『ミスター・トロット』 2日後に最終的な順位を発表 優勝者はイム・ヨンウン「涙」 スポーツソウル (2020年3月14日)
  30. ^ 『ミスター・トロット』シンドロームは続くのか? 『ミス・トロット2』17日スタート 聯合ニュース(2020年12月2日)
  31. ^ トロット人気は未だ健在 『ミス・トロット』視聴率32%で終了 聯合ニュース(2021年3月5日)
  32. ^ 「私の点数は…」、「1位だけが覚えている…」 今年の大衆文化の流行語 毎日経済新聞 (2010年12月16日)
  33. ^ MCキム・ソンジュは『SUPER STAR K 2』のもう一人の主人公だった Media us (2010年10月25日)
  34. ^ <変わる下半期>地上波中間広告許容 聯合ニュース(2021年6月28日)
  35. ^ キム・ソンジュ「60秒後に公開されます!」がまた帰ってくる 4年連続で『SUPER STAR K』MCに内定 Newsen (2012年5月1日)
  36. ^ 「60秒の男」キム・ソンジュ 5年連続で『SUPER STAR K』のMCを担当 Sports World (2013年5月3日)
  37. ^ 『シング・アゲイン』、「60秒」がなくても緊張感が溢れている Newsen (2020年12 月9日)