キルプエスペイン語: Quilpué)は、チリ中部のバルパライソ州マルガ・マルガ県にある都市で、同県の県都。大バルパライソ都市圏の一部をなしている。太陽の町 (Ciudad del Sol) の名で広く知られる。都市部のエル・ベジョート町は1990年代後半に急速に発展した。

キルプエ
都市および基礎自治体
キルプエの市章
紋章
愛称: 
「太陽の町」
南緯33度03分 西経71度27分 / 南緯33.050度 西経71.450度 / -33.050; -71.450座標: 南緯33度03分 西経71度27分 / 南緯33.050度 西経71.450度 / -33.050; -71.450
チリ
バルパライソ州
マルガ・マルガ県
設置 1898年
政府
 • 種別
面積
 • 合計 39.51 km2
標高
141 m
人口
(2017年)[2]
 • 合計 149,596人
 • 密度 3,800人/km2
等時帯 UTC-4 (チリ標準時[3])
 • 夏時間 UTC-3 (チリ夏時間[4])
郵便番号
24300000
市外局番 +56 32
ウェブサイト 公式サイト

地名の由来 編集

キルプエという地名の起源については、さまざまな説がある。ある人は、この地域にハトが多かったことから、先住民の言葉でハトを意味する cullpo と場所を意味する hue をあわせて「ハトのいる場所」を意味すると唱えている。先住民族のピクンチ族がその制作を得意とし、医療用に使用された「石のランセットの場所」を意味するという説も出されている。この地域の考古遺跡からは、多くの石のランセットが出土している。

観光 編集

バルパライソと比べて晴れの日が多いため、「太陽の町」と呼ばれる。都市鉄道のMervalやハイウェイ、バス路線が沿岸部のビニャ・デル・マールやバルパライソ、内陸の諸都市に連絡している。住宅価格が低く、毎日数千人が沿岸部の都市に通勤する。

国道68号がサンティアゴまで延び、自動車で75分、地域間バスで90分かかる。バスはほとんどが首都の西側のパハリトス地下鉄連絡ステーションを発着する。

観光名所にはバルパライソ州唯一の動物園やコリグアイ市街、キャンプとハイキングともに向いているマルガ=マルガ渓谷がある。

歴史 編集

ペドロ・デ・バルディビア総督がロドリゴ・デ・アラヤに土地を付与する1547年まで、この地域には長く先住民族が定住していた。17世紀にその土地がさらに分割されるまで、鉱業が長年基幹産業であった。

行政 編集

2009年8月25日の法令20368号で新設され、2010年3月11日に発効したマルガ・マルガ県の県都である。基礎自治体としてのキルプエは、4年ごとに直接選挙で選ばれる市長(アルカルデ)が議長を務める議会が運営する第三級行政区分である。オルムエ、リマチェ、ビジャ・アレマーナと構成する下院の第12区と、バルパライソ=コルディジェラ地域からなる上院の第5区に所属する。

教育 編集

バレンシア地区にバルパライソ・カトリック教会大学の工学部が、パソ・オンドにアコンカグア大学が所在する。

脚注 編集

  1. ^ Municipality of Quilpué”. 2010年7月28日閲覧。
  2. ^ CITY POPULATION”. 2023年7月7日閲覧。
  3. ^ Chile Time”. WorldTimeZones.org. 2010年7月28日閲覧。
  4. ^ Chile Summer Time”. WorldTimeZones.org. 2010年7月28日閲覧。

外部リンク 編集