クサレダマ(草連玉、学名Lysimachia vulgaris var. davurica[1])は、サクラソウ科オカトラノオ属多年草。和名はマメ科レダマに似て、草本であることに由来する。別名、イオウソウ(硫黄草)[1]

クサレダマ
福島県会津地方 2010年7月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Agiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
: ツツジ目 Ericales
: サクラソウ科 Primulaceae
: オカトラノオ属 Lysimachia
: セイヨウクサレダマ
Lysimachia vulgaris
変種 : クサレダマ
L. vulgaris var. davurica
学名
Lysimachia vulgaris L. var. davurica (Ledeb.) R.Knuth
シノニム

Lysimachia davurica Ledeb.

和名
クサレダマ(草連玉)

特徴 編集

は直立し、高さは40-80cmになる。茎には短い腺毛と軟毛が生える。は対生または3-4枚が輪生し、葉柄がない。葉身は披針形または狭長楕円形で、長さ4-12cm、幅1-4cmになり、先端は鋭くとがり、縁は全縁。

花期は7-8月。茎の先端または葉腋に円錐花序をつけ、多数のをつける。線状の小さながあり、は深く5裂する。花冠は黄色で径12-15mmになり、5深裂する。果実は径4mmの蒴果となる。

分布と生育環境 編集

日本では、北海道、本州、九州に分布し、山中の湿地に生育する。アジアでは、朝鮮、中国、樺太、シベリアに分布する。基本種で帰化植物セイヨウクサレダマ(Lysimachia vulgaris)は、ヨーロッパに広く分布し、茎に腺毛があるが軟毛がない。

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b 日外アソシエーツ 編「クサレダマ」『植物別名辞典』日外アソシエーツ、2016年、179頁。ISBN 9784816926211 

参考文献 編集