クリスタルタワー

大阪市中央区の大阪ビジネスパークに所在する超高層ビル

クリスタルタワーは、大阪市中央区大阪ビジネスパーク(OBP)に所在する超高層ビルである。5つのスーパーブロックによって構成されるOBPの最西端に位置し、竹中工務店朝日ビルディングが開発した[2]

クリスタルタワー
施設情報
所在地

大阪府大阪市中央区城見一丁目2-27

地図
座標 北緯34度41分31.7秒 東経135度31分42.5秒 / 北緯34.692139度 東経135.528472度 / 34.692139; 135.528472
状態 完成
着工 1988年4月[1]
竣工 1990年8月[1]
用途 事務所
地上高
高さ 157m[1]
各種諸元
階数 地下2階 地上37階、塔屋2階[1]
敷地面積 12,610 [1]
建築面積 3,062 [1]
延床面積 85,994 [1]
構造形式 鉄骨造鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造[1]
エレベーター数 16基[1]
関連企業
設計 竹中工務店大阪本店設計室[1]
施工 竹中工務店大阪本店[1]
デベロッパー 竹中工務店、朝日ビルディング[2]
所有者 竹中工務店
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概要 編集

大阪市の東部を流れる平野川寝屋川が合流する地域に開発されたOBPの西端に位置し[2]、南面には107haに及ぶ大阪城公園の緑が広がっている[1]。建物の周辺は、敷地面積の85%を占めるオープンスペースにより囲まれ、噴水雑木林を思わせる植栽が施され「緑の中のビジネス都市」の計画理念が巧みに具現化され、その中央にタワーが屹立する[2]

外観はクリスタルなイメージのために、色調反射率透過率のコントロール可能なガラスが開発され、映像調整を可能とするカーテンウォールの改善が重ねられた[1]。東西に長いビル構造のため、本来であれば強風で揺れ易いが、屋上にある氷蓄熱機(1台90トン)9基のうち6基を振り子の形で設置し、制振装置として利用することで揺れを抑えている。氷蓄熱機を利用した制振装置を取り入れた高層ビルは、本ビルが日本で初めてとされる[3]

基準階においては、オフィス空間が南の大阪城公園に全面的に開かれるように、7.2mのスパンが採用され、コアは北側へ寄せられた。これは対称性からの移行による意図的なズレを生み出すことにより、機能的にはリフレッシュトイレをはじめとして、避難階段、リフレッシュホール、それにつながるエレベーターホールには、自然光と開かれた眺望を取り入れることを可能にしている[1]

第33回BCS賞[2]、第12回大阪まちなみ賞1994年にはグッドデザイン賞を受賞。

ビル固有の郵便番号は540-60xx(xxは階層、地下及び階層不明の場合は540-6090)。

交通アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「大阪ビジネスパーク(OBP) クリスタルタワー / 竹中工務店」『建築文化』1991年2月号 p.53 - 59.
  2. ^ a b c d e クリスタルタワー”. 日本建設業連合会. 2023年9月18日閲覧。
  3. ^ 地震や風に強い安心超高層オフィスビル「梅田DTタワー」がオープン - 竹中工務店・2003年3月6日

ギャラリー 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集