クリスチャン・グーズマン

クリスチャン・アントニオ・グーズマンCristian Antonio Guzmán, 1978年3月21日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の元プロ野球選手遊撃手)。右投両打。

クリスチャン・グーズマン
Cristian Guzmán
ワシントン・ナショナルズ時代
(2010年4月27日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1978-03-21) 1978年3月21日(46歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 遊撃手
プロ入り 1994年 アマチュアFA
初出場 1999年4月6日
最終出場 2010年9月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

2018年に弱冠19歳でワシントン・ナショナルズでメジャーデビューを果たした同じくプロ野球選手のフアン・ソトにあたる[1]

経歴 編集

プロ入りとヤンキース傘下時代 編集

1994年ニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入り。

ツインズ時代 編集

1997年オフにチャック・ノブロックとのトレードで、エリック・ミルトンブライアン・ブキャナンダニー・モタ英語版と共にミネソタ・ツインズへ移籍した。

1999年にツインズの遊撃手のレギュラーに定着。

2001年には打率.302、10塁打本の成績を収め、オールスターにも選出された。

2002年から2004年にかけてツインズがアメリカンリーグ中地区を3連覇した時にチームの中軸として活躍。ツインズ所属時の2000年(20本)、2001年(14本)、2003年(14本)とア・リーグで三度の三塁打王を獲得。特に2000年の20本は1932年から2006年の間でグーズマンを含め、11回しか記録されていない[2]

ナショナルズ時代 編集

2004年11月16日に1680万ドルの4年契約でワシントン・ナショナルズに移籍[3]

2005年は8月の終わりまで打率.192、9月に打率.325と盛り返すが最終的に打率.219と自身最悪の成績であった。

2006年は右肩痛で手術はしなかったが、1年間をリハビリで過ごした[4]

2007年に復帰するにあたり、ホセ・ビドロシアトル・マリナーズに移籍、フェリペ・ロペスは二塁にコンバートされる。しかし2007年の開幕に膝を故障。2007年5月7日まで故障者リスト入りしていたが、故障明けに打率.329(チーム2位)、さらにシーズンの半分にも満たない出場に関わらずリーグ3位の6三塁打と活躍した。だが、2007年6月24日、タッチプレイの際に親指靭帯を故障、残りのシーズンを棒に振ることとなった。

2008年スプリングトレーニングでチーム最多タイの12打点を記録するなど好調で、開幕戦を1番打者として迎えた[5]。7年ぶりにオールスターにも選出され、7月22日に球団と2年総額1,600万ドルで契約延長した[6]。8月28日にはサイクル安打を達成。

2010年にはイアン・デズモンドに遊撃のポジションを奪われた。

レンジャーズ時代 編集

2010年7月30日にライアン・タトゥスコタナー・ロアークとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した。[7]レンジャーズは地区優勝を果たしたが、グーズマンは15試合で打率.152と結果を出せなかった。

レンジャーズ退団後 編集

2011年はナ・リーグのある球団とマイナー契約を結んだと報じられたが、3月5日に「家庭の問題」により少なくとも前半戦はプレーしないことをMLB機構が発表[8]。その後は音沙汰がなく、最終的にシーズン全休となった。

2012年2月21日、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結ぶ。しかし、フレッド・ルイスとともに3月28日に自由契約となった[9]

その後、引退する。

選手としての特徴 編集

三塁打の多い選手として知られ、ツインズ時代にはカービー・パケットから『今まで見た中で最高のトリプルヒッター』として名前を挙げられたこともある[10]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
1999 MIN 131 456 420 47 95 12 3 1 116 26 9 7 7 4 22 0 3 90 4 .226 .267 .276 .543
2000 156 690 631 89 156 25 20 8 245 54 28 10 7 4 46 1 2 101 5 .247 .299 .388 .687
2001 118 527 493 80 149 28 14 10 235 51 25 8 8 0 21 0 5 78 6 .302 .337 .477 .814
2002 148 656 623 80 170 31 6 9 240 59 12 13 8 6 17 2 2 79 12 .273 .292 .385 .677
2003 143 585 534 78 143 15 14 3 195 53 18 9 12 4 30 0 5 79 4 .268 .311 .365 .676
2004 145 624 576 84 158 31 4 8 221 46 10 5 13 4 30 4 1 64 15 .274 .309 .384 .693
2005 WSH 142 492 456 39 100 19 6 4 143 31 7 4 8 2 25 6 1 76 12 .219 .260 .314 .574
2007 46 192 174 31 57 6 6 2 81 14 2 0 0 2 15 1 1 21 1 .328 .380 .466 .846
2008 138 612 579 77 183 35 5 9 255 55 6 5 1 4 23 1 5 57 10 .316 .345 .440 .785
2009 135 555 531 74 151 24 7 6 207 52 4 5 6 1 16 0 1 75 9 .284 .306 .390 .696
2010 89 346 319 44 90 11 4 2 115 25 4 2 3 2 17 3 5 53 7 .282 .327 .361 .687
TEX 15 50 46 4 7 1 0 0 8 1 0 0 1 0 3 0 0 10 2 .152 .204 .174 .378
'10計 104 396 365 48 97 12 4 2 123 26 4 2 4 2 20 3 5 63 9 .266 .311 .337 .648
MLB:11年 1406 5785 5382 727 1459 238 89 62 2061 467 125 68 74 33 265 18 31 783 88 .271 .307 .383 .690
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績 編集



二塁(2B) 遊撃(SS) 右翼(RF)




































1999 MIN - 131 196 363 24 82 .959 -
2000 - 151 228 413 22 96 .967 -
2001 - 118 165 327 21 58 .959 -
2002 - 147 247 360 12 84 .981 -
2003 - 141 195 352 11 67 .980 -
2004 - 145 234 440 12 103 .983 -
2005 WSH - 142 216 327 15 85 .973 -
2007 - 44 67 105 8 33 .956 -
2008 - 136 192 394 17 75 .972 -
2009 - 117 154 353 20 74 .962 -
2010 63 122 165 6 29 .980 20 23 52 2 5 .974 8 8 0 1 0 .889
TEX 9 12 21 1 3 .971 3 4 4 1 0 .889 -
'10計 72 134 186 7 32 .979 23 27 56 3 5 .965 8 8 0 1 0 .889
MLB 72 134 186 7 32 .979 1295 1921 3490 165 762 .970 8 8 0 1 0 .889
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録 編集

背番号 編集

  • 15(1999年 - 2010年途中、2010年途中 - 同年終了)
  • 12(2010年途中 - 同年途中)

脚注 編集

  1. ^ Jesse Sanchezy (2015年7月2日). “Nats sign int'l free agent Soto for $1.5 million” (英語). MLB.com. 2018年9月19日閲覧。
  2. ^ Reaves, Joseph A. (2007年6月23日). “Triple's always something special” (英語). The Arizona Republic. 2009年5月9日閲覧。
  3. ^ Associated Press (2004年11月16日). “GM Bowden's first additions significant” (英語). ESPN.com. 2009年5月9日閲覧。
  4. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、307頁頁。ISBN 978-4-331-51213-5 
  5. ^ 田尻賢誉 「MLB30球団レポート&全選手個人成績 ワシントン・ナショナルズ/WAS グーズマンの1番抜擢は正しい判断なのか」 『月刊スラッガー』2008年6月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-6、83頁。
  6. ^ Ladson, Bill (2008年7月22日). “Guzman agrees to two-year extension” (英語). MLB.com. 2009年5月9日閲覧。
  7. ^ Rangers get Guzman from Nats
  8. ^ Short, D.J.(2011-03-05). Cristian Guzman to miss at least first half of season due to “family issues”. HardBallTalk(英語). 2011年12月4日閲覧
  9. ^ http://espn.go.com/mlb/story/_/id/7747996/cleveland-indians-cut-cristian-guzman-send-fred-lewis
  10. ^ 三塁打は生き残れるのか!『月刊スラッガー』2001年11月号、日本スポーツ企画出版社、雑誌15509-11、54-57頁。

関連項目 編集

外部リンク 編集