クリスチャン・ヤンクChristian Jank, 1833年7月15日 - 1888年11月25日)は、ドイツバイエルン王国)の建築家画家。バイエルン国王ルートヴィヒ2世の城であるノイシュヴァンシュタイン城をデザインした建築家として著名であるが、もともとは舞台装置や美術を手がける画家であった。

クリスチャン・ヤンク
1880年頃のヤンク
生誕 1833年7月15日
バイエルン王国の旗 バイエルン王国 ミュンヘン
死没 (1888-11-25) 1888年11月25日(55歳没)
ドイツの旗 ドイツ帝国
バイエルン王国の旗 バイエルン王国 ミュンヘン
国籍 ドイツの旗 ドイツ帝国
職業 建築家
デザイン ノイシュヴァンシュタイン城
ファルケンシュタイン城

略歴 編集

1833年にバイエルン王国の首都ミュンヘンに生まれる[1]。ヤンクは、当初ミュンヘンの舞台画家として働いていた。その中には、リヒャルト・ワーグナーオペラローエングリン』の背景画も含まれている。

このヤンクの仕事は、当時のバイエルン国王ルートヴィヒ2世の興味を強く惹いた。そしてルートヴィヒ2世は、ワーグナーの作品にインスパイアされた建築プロジェクトの実施を指示した。ヤンクの史的なスケッチは、ノイシュヴァンシュタイン城の基本となった。この城は、1869年に建設が開始され、当初はエドゥアルト・リーデルドイツ語版が、後にゲオルク・フォン・ドルマンドイツ語版が担当した。また、ヤンクはリンダーホーフ城の内装にも携わっている。そして、ファルケンシュタイン城のデザインも手掛けたが、建設開始後のルートヴィヒ2世の廃位と死によって建設プロジェクト自体が消滅し、建設されることはなかった。

1888年11月25日にミュンヘンで死去[1]。55歳没。

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ a b Thieme, Ulrich; Becker, Felix, eds. (1925), Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart, 15