クロモタイポグラフィ (Chromotypographie) は亜鉛板に冷温エッチング加工を施し、多色レリーフ印刷を行なう技術である。1845年に版画家のイズナール・デジャルダンによって開発された。クロモタイプとも呼ばれる[2]

クロモタイポグラフィによって印刷された雑誌「ル・マガザン・デドモワゼル」より[1]。(原画:アデル=アナイス・コラン・トゥードゥーズ

この技術は手動印刷と機械印刷との過渡期に登場した。徒手作成されたテクスチャと転写画像のトーンや輪郭線を併用して他の色と組み合わせることで、クロモリトグラフとは異なった同一諧調のカラー印刷が可能となる。

クロモタイポグラフィと近縁関係にある技法には、フォトカラーレリーフ、ジンコグラフィフランス語版、カラーレリーフエッチング、 クロモキシログラフィ英語版、カラーラインブロック、グリプトタイプ (glyptotype)、ダラスティント (Dallastint)、ダラスタイプ (Dallastype) などがある。

脚注 編集

  1. ^ 一部の商用サイトにある記述とは異なり、ここではステンシルテンプレート水彩の技法は使用されていない。
  2. ^ Trésor de la langue française, citant Lexique des termes d'art (nouvelle ed. ed.), (1900), p. 99 .

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