グッド・シャーロット

アメリカ合衆国のポップ・パンク・バンド

グッド・シャーロット (Good Charlotte) は、1996年アメリカ合衆国メリーランド州で結成された5人組パンク・ロックバンドである。日本では「グッシャー」と略されることがある。

グッド・シャーロット
2007年のメンバーショット
基本情報
別名 グッシャー
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国メリーランド州
ジャンル パンク・ロック
活動期間 1996年 - 現在
レーベル Kobaltキャピトル・レコード
エピック・レコードDaylight Records
公式サイト オフィシャルウェブサイト
メンバー ジョエル・マッデン
ベンジー・マッデン
ポール・トーマス
ビリー・マーティン
ディーン・バターワース
旧メンバー アーロン・エスコロピオ(Dr)
クリス・ウィルソン(Dr)

来歴 編集

2000年に1stアルバム『グッド・シャーロット(Good Charlotte)』でメジャーデビュー。

2002年に発売された2ndアルバム『ヤング・アンド・ホープレス(The Young And The Hopeless)』収録の「Lifestyle Of The Rich & Famous」や「The Anthem」がヒット。アルバム自体の全世界トータルセールスも、500万枚を超えるモンスターアルバムとなる。

2004年には、前作より、更にダークでポップなアルバム『クロニクル・オヴ・ライフ・アンド・デス(The Chronicles of Life and Death)』をリリース。

2005年ソニックマニアでは当初トリを務める予定だったBECKとの交渉が纏まらず、替わりにトリを務めた。

2007年発売の『グッド・モーニング・リバイバル(Good Morning Revival)』では、ダンサブルなパンク・ロックへと路線を変更したが、大成功を収めた。

2010年、過去4作のアルバムにおいて、所属・販売していたエピック・レコードを離れ、新たにキャピトル・レコードへ移籍した。キャピトル・レコードからのバンドとしての5thアルバム『カーディオロジー(Cardiology)』は2010年10月に日本で先行発売された。アルバムの日本盤ボーナス・トラックには、同レーベル系列所属の雅-MIYAVI-が参加している。

2011年、バンドとしての活動の休止を発表し、マッデン兄弟はサイド・プロジェクトThe Madden Brothersを始動。

2015年、4年ぶりに再始動することを発表。バンド結成20周年を迎える2016年に前作から6年ぶりとなる6thアルバム『ユース・オーソリティー(Youth Authority)』をリリース。続けて2018年に7thアルバム『ジェネレーション Rx(Generation Rx)』をリリース。

メンバー 編集

現在のメンバー 編集

双子の弟。ヒラリー・ダフとの熱愛で知られていたが2006年11月破局。その後ライオネル・リッチーの養女であるニコール・リッチーとの交際を経て結婚。二児の父。
双子の兄。2005年平成17年)9月には、当時土屋アンナの義姉であったタレント・こずえ鈴(現フリーディア・ニイムラ)とカリフォルニア州同棲していることが報じられた[1]。その後女優ソフィー・モンクと婚約していたが破局、さらにその後パリス・ヒルトンと交際していたが破局したと報じられている。2014年12月、キャメロン・ディアスとの婚約が報じられ、翌年1月5日にキャメロンのビバリーヒルズの邸宅で結婚式を挙げた。
ベンジーにギターを教えた。
プロデューサーになるという夢を叶えるために色々な楽器に挑戦するなど努力家である。
Level27というブランドを経営している。
ティム・バートン監督の大ファンで、ナイトメアー・ビフォア・クリスマスのグッズを集めている。
漫画家になるのが夢だったせいかアニメーターとしての腕はプロ級。
イギリス人。10歳でアメリカに移住、13歳でドラムを始めた。彼はこれまでモリッシーベン・ハーパージョン・リー・フッカーとプレイしたこともあるベテランドラマーである。彼についてジョエルは「彼はすごいドラマーというだけではなく、本当にいい人なんだ。とにかく安定しているし助かるよ」と発言している。

元メンバー 編集

  • アーロン・エスコロピオ(Aaron Escolopio, - ):ドラムス
1996年加入、2001年脱退。現在はウェイクフィールドに在籍。
  • クリス・ウィルソン(Chris Wilson, 1981年5月5日 - ):ドラムス
2002年加入、2005年脱退。現在はザ・サマー・オブセッションに在籍。

メンバー脱退について 編集

クリス・ウィルソン

クリス・ウィルソンのクビの理由は彼がドラッグに溺れていたためである。 また、彼は脱退後の2006年、曲に対する印税が入っていないとグッド・シャーロットに文句をいい(彼のブログに掲載)、訴えるとまで脅しをかけた。 これに対して、マッデン兄弟とビリー、ポールは同年9月に、彼は曲作りには参加していないから印税は関係ないはず、とコメントを出し、また「あんなによくしてやったのに…」ともらしていた。

エピソード・プライベート 編集

  • 親日家として知られ、日本語を勉強している。楽曲でも日本語が用いられたものが複数ある。
  • マッデン兄弟はデビュー当時は酒もタバコも無理だったが、今ではどちらも嗜んでいる様子である。
  • 中心メンバーのマッデン兄弟は実兄のジョシュ・マッデンらと「DCMA Collective」というブランドを経営するなど、幅広い分野で活躍している。

兄弟仲 編集

兄弟仲はとても良い。その仲の良さは、記者会見中、お互いよく見合いニコニコし合う事も多々見られ、またジョエルと当時交際中で後に結婚したニコール・リッチーと、ベンジーと元婚約者で当時交際していたソフィー・モンクの4人でのダブルデートをしたり、身近なことはすぐお互い話して、それで満足して彼女に話すのを忘れてしまうぐらいだという。また、彼らの家の距離は500メートルほどとかなり近い。

彼ら兄弟の趣味は対照的で、ベンジーは少し暗めだが、ジョエルは豪華で伝統的なものが好きらしく、それは彼らの家にも反映されている。雑誌「INROCK」の彼らのインタビューによると、ジョエル曰く「ベンジーの家はディズニー映画ホーンテッドマンションみたいで、ちょっとゴシックな家」、ベンジー曰く「ジョエルは趣味の悪い金持ちみたいな家」とのことである。

ディスコグラフィー 編集

アルバム 編集

タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US
[2]
AUS
[3]
AUT
[4]
CAN
[2]
GER
[5]
NLD
[6]
NZ
[7]
SWE
[8]
SWI
[9]
UK
[10]
2000 Good Charlotte 185 12 194
2002 The Young and the Hopeless
  • 発売日: 2002年10月1日
  • レーベル: Daylight, Epic
  • フォーマット: CD, digital download
  • 全米売上: 350万枚[15]
7 9 20 1 37 57 6 7 46 15
2004 The Chronicles of Life and Death
  • 発売日: 2004年10月5日
  • レーベル: Daylight, Epic
  • フォーマット: CD, digital download
  • 全米売上: 220万枚[19]
3 1 11 2 18 50 11 13 20 8
  • US: プラチナ[12]
  • AUS: プラチナ[16]
  • UK: シルバー[14]
2007 Good Morning Revival
  • 発売日: 2007年3月27日
  • レーベル: Daylight, Epic
  • フォーマット: CD, digital download
  • 全米売上: 31.5万枚[20][21]
7 5 10 2 10 58 2 23 7 13
  • AUS: プラチナ[16]
  • CAN: ゴールド[17]
  • NZ: プラチナ[22]
  • UK: シルバー[14]
2010 Cardiology
  • 発売日: 2010年11月2日
  • レーベル: Capitol
  • フォーマット: CD, digital download
  • 全米売上: 5.2万枚[23]
31 3 29 44 46 18 24 63
  • AUS: ゴールド[16]
2016 Youth Authority
  • 発売日: 2016年7月15日[24]
  • レーベル: MDDN
  • フォーマット: CD, digital download
23 1 15 20 17 77 15 8 13
2018 Generation Rx
  • 発売日: 2018年9月14日
  • レーベル: MDDN, BMG
  • フォーマット: CD, digital download
164 24 29 80 42 32 31
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

コンピレーション・アルバム 編集

  • グレイテスト・リミックス - Greatest Remixes (2008年) 日本盤のみボーナス・トラック5曲収録。
  • グレイテスト・ヒッツ - Greatest Hits (2011年) Sony(エピック)最後のアルバム。日本盤のみボーナス・トラック3曲収録。

DVD 編集

  • ビデオ・コレクション - Video Collection(2003年)
  • ライヴ・アット・ブリクストン・アカデミー - Live At Brixton Academy(2004年)
2003年12月にイギリスのブリクストン・アカデミーで行われたライヴ映像とビハインド・ザ・シーンなどを収録。
  • ファスト・フューチャー・ジェネレーション - Fast Future Generation (2007)
CDとの2枚組で、ライブの裏とトークを収めたもの。CDにはGood Morning Revival に収められている「Keep Your Hands Off My Girl 」とそのPV(ストリートヴァージョン)がCDエクストラ仕様で収められている。

脚注 編集

  1. ^ こずえ鈴 米人気ロッカーと同棲発覚 『SponichiAnnex』(スポーツニッポン新聞社) 2005年9月3日掲載、平成24年1月7日閲覧。
  2. ^ a b Good Charlotte Billboard discography”. AllMusic. Rovi Corporation. 2009年10月11日閲覧。
  3. ^ Discography Good Charlotte”. australian-charts.com. Hung Medien. 2009年10月11日閲覧。
  4. ^ Discographie Good Charlotte” (German). austriancharts.at. Hung Medien. 2009年10月11日閲覧。
  5. ^ Good Charlotte” (German). musicline.de. 2009年10月11日閲覧。
  6. ^ Discografie Good Charlotte” (Dutch). dutchcharts.nl. Hung Medien. 2009年10月11日閲覧。
  7. ^ Discography Good Charlotte”. charts.org.nz. Hung Medien. 2009年10月11日閲覧。
  8. ^ Discography Good Charlotte”. swedishcharts.com. Hung Medien. 2009年10月11日閲覧。
  9. ^ Discography Good Charlotte” (select "Charts" tab) (German). swisscharts.com. Hung Medien. 2009年10月11日閲覧。
  10. ^ Good Charlotte” (select "Albums" tab). Official Charts Company. 2015年7月5日閲覧。
  11. ^ RIAA USA
  12. ^ a b c "American album certifications – "Good Charlotte"". Recording Industry Association of America. 2015年7月5日閲覧
  13. ^ "New Zealand album certifications". Recorded Music NZ. 2015年7月5日閲覧
  14. ^ a b c d "British album certifications – Good Charlotte". British Phonographic Industry. 2015年7月5日閲覧 Select albums in the Format field. Type Good Charlotte in the "Search BPI Awards" field and then press Enter.
  15. ^ Jason Lipshutz (2011年9月20日). “Blink-182: The Billboard Cover Story”. Billboard. 2015年1月27日閲覧。
  16. ^ a b c d ARIA Charts - Accreditations”. Aria.com.au. 2016年7月17日閲覧。
  17. ^ a b "Canadian album certifications – Good Charlotte". Music Canada. 2015年7月5日閲覧
  18. ^ "New Zealand album certifications". Recorded Music NZ. 2015年7月5日閲覧
  19. ^ RIAA USA アーカイブ 2007年4月5日 - ウェイバックマシン
  20. ^ Billboard”. Billboard. 2008年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月24日閲覧。
  21. ^ RIAA Certifications”. Recording Industry Association of America. 2008年6月24日閲覧。
  22. ^ "New Zealand album certifications". Recorded Music NZ. 2015年7月5日閲覧
  23. ^ Blink-182: The Billboard Cover Story”. Billboard.com. 2012年11月30日閲覧。
  24. ^ Youth Authority (Bonus Track Version) by Good Charlotte on Apple Music”. Itunes.apple.com. 2016年7月17日閲覧。

外部リンク 編集