グランツーリスモ (映画)

グランツーリスモ』(原題:Gran Turismo)は、2023年アメリカ合衆国伝記ドラマ映画

グランツーリスモ
Gran Turismo
監督 ニール・ブロムカンプ
脚本
  • ジェイソン・ホール
  • ザック・ベイリン
原作 PlayStation Studios
グランツーリスモ
製作
  • ダグ・ベルグラッド
  • アサド・キジルバシュ
  • カーター・スワン
  • デイナ・ブルネッティ
出演者
音楽 ローン・バルフ
主題歌 T-SQUARE 『CLIMAX』
編集
  • オースティン・デインズ
  • コルビー・パーカー・ジュニア[1]
製作会社
配給 ソニー・ピクチャーズ リリーシング
公開 アメリカ合衆国の旗 2023年8月25日
日本の旗 2023年9月15日
上映時間 134分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $60,000,000[2]
興行収入 世界の旗 $102,900,000[3][4]
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同名のレーシングシミュレーションゲームシリーズと、10代のグランツーリスモプレイヤーでありプロのレーシングドライバーとなったヤン・マーデンボローの実話に基づいている。ただし、レースの順位や、登場人物の名前やプロフィールなどは実際と異なっている。

ジェイソン・ホールとザック・ベイリンが脚本、ニール・ブロムカンプが監督を務め、コロンビア・ピクチャーズ、PlayStation プロダクションズ、2.0エンターテインメント、トリガー・ストリート・プロダクションズが製作する。

あらすじ 編集

25年前、カーレースの布教を熱望した山内一典はテレビゲームの『グランツーリスモ』を開発。物語はゲームの開発シーンとホンダ・NSXフォード・GTがサーキットを走る所から始まる。

ウェールズカーディフ。元サッカー選手のスティーブを父に持つイギリス人の青年ヤン・マーデンボローは、アルバイトの給料をステアリングコントローラーに投じるほど、テレビゲームの『グランツーリスモ』に熱中する毎日を送っていた。プロレーサーになる夢を持っていた彼だったが、サッカー選手としての道を順調に歩んでいた弟のコビーとは対照的に大学にも行っておらず、父から進路のことで毎日苦言を呈されていた。

所変わって日本東京。日産のマーケティング担当ダニー・ムーアはグランツーリスモのプレイヤーにコンテストを行い、プロのレーサーを生み出す企画を日産本社でプレゼンテーションで披露する。その案を聞いた日産役員がダニーへもしもの事に備えてチーフ・エンジニアを加えることを条件に案をを承認したことを伝えた。 その夜、早速チーフ・エンジニア探しを行うダニーだったが、候補のエンジニア達には尽く断られてしまう。最終的にダニーは"ありえない"としていた元レーサーで現在はメカニックを務めるジャック・ソルターと交渉するためにチーム・キャパに赴き、ジャックがル・マンに参戦した件を引き合いに出し声をかけて交渉を試みるも、ジャックは「バカげてる」として一蹴する。ところが、夜のミーティングにおいてニコラス・キャパのドライビングに対しアドバイスを送った際に逆上されたことで堪忍袋の緒が切れチーム・キャパを脱退。危険であると判断すれば抜けるという条件付きながら一転してチーフ・エンジニアを引き受けた。

ある日、アルバイト中のヤンの元にゲーマー仲間パーソルからある連絡を受ける。見覚えのない画面とともに誰かのいたずらと疑ったヤンだが、その内容とは『グランツーリスモ』で最速ラップを叩き出したプレイヤーへ、ダニーからグランツーリスモでSCEと日産が主催するレーシングドライバー養成プログラム「GTアカデミー」への選抜レースに選ばれたこと、そして勝者のプレイヤーには本物のレーシングドライバーへと育成するチャンスを与えるというものだった。子どもの頃からレーサーに憧れていたヤンは明日の選抜レースのために練習と、あえてラインをそれて走り追い抜く事の実験を重ねる。そんな中、弟のコビーからパーティーの誘いを受ける。最初は断るも想いを寄せる女性のオードリーも来ることを聞いてしまいまんまと誘いに乗り、スティーブのフォルクスワーゲン・コラードをこっそり持ち出してパーティー会場へと向かう。ヤンチャをする友人を尻目にオードリーと共に『グランツーリスモ』の事を語り合うヤンだったが、警察に見つかり撤収せざるを得なくなる。騒ぎを起こす友人にウンザリしつつも家路に付くヤンだったが、父の車に傷をつけられたり警察に止められるなど散々な目に遭ってしまう。しかし機転を効かせ警察の追跡を見事に振り切るも今度は父に見つかってしまう。

大会当日になるも、昨日の弟たちを庇って罪を被ったヤンは父の働く場所で列車の連結を行う仕事を行うハメになる。ところが仕事の最中に父との会話で「くだらないテレビゲームでレーサーになれる訳が無い」という一言に嫌気が刺したヤンは仕事を抜け出してゲーマーカフェへ向かう。会場まで自転車を猛スピードで漕ぎ、ギリギリのところでなんとか間に合わせたヤン。到着がギリギリだったことから初めは順位を落とすもこれまでのテクニックを見事に活かしきり、見事最終予選である選抜レースで優勝、世界で10人しかいないGTアカデミーの候補生となる。

GTアカデミーでヤンたちゲーマーを迎えたのは、ダニーがチーフ・エンジニアとして雇ったジャック・ソルターだった。チーフ・エンジニアを務める傍ら、トレーナーも兼任するジャックはアカデミー生を徹底的にしごく。厳しいトレーニングに加えジャックの審査もあり失格者が続出し、アカデミーの生徒はたちまち半分になってしまう。そんなヤンは当初は期待されておらず、しまいにはトレーニングの際にオーバーテイクを試みた際、車を止められずジャックを横に乗せたままクラッシュする始末だった。翌日のミーティングで昨日のクラッシュについて説明するジャックにヤンは「ブレーキがフェードしていた」と指摘するもジャックにはバカにされてしまうが、ヤンの言う通りブレーキがフェードしていたのだ。なぜブレーキフェードがわかっていたのかをジャックはヤンに訪ね、同時にヤンが最終試験のレースに生き残った事を伝えた。翌日の最後の試験であるレースでライバルのマティと勝負を繰り広げ僅差で勝利を決める。しかし勝利が僅差だったことからヤンではなくマティを代表にするべきだとダニーは言うもジャックはヤンを信じ、ヤンの勝利をマーシャルに宣告。アカデミー代表になることができた。

そんなアカデミーの代表となったヤンには、最後の試練として日産と契約するため、ライセンス取得のための国際レースに挑戦する。ライセンス取得のための条件である4位を目指し初戦レッドブル・リンクにおいては当初はライバルや雰囲気に気圧されるも自信をつかみ4位までポジションを上げる。ところがニコラスの押出しをモロに喰らってしまいスピン。27位という結果に終わる。悔しさをバネにし次回のレースへと挑むもトラブルに見舞われるなど惨憺たる結果だったが、徐々に戦績を上げていく。しかしレースは最終戦ドバイにまでもつれ込んでしまいこれが最後のチャンスになってしまう。ニコラスの妨害やクラッシュによるパーツの直撃を受けるなどの受難を迎えるが、機転を利かせライバルのフレデリック・シューリンを抑え込みレースで4位に入賞。念願のライセンスを獲得し、日産との契約にこぎつけた。

日産との莫大な契約金を獲得し、順風満帆の人生が待っていると思われたヤンだったが、ライセンス獲得後に父と母がテレビで見守る中行われたニュルブルクリンクのレース [5]で次々オーバーテイクを決めるも、フルークプラッツで車が宙を舞ってしまい観客を巻き込む事故を起こしてしまい、ヤンも負傷してしまう。観客の死亡を伝えられたヤンは自責の念を抱き、父の言うとおりレーサーになることを諦めていれば良かったと意気消沈するも、ジャックは自身が経験したル・マンでの失敗を語り、このことを乗り越えるには、レーサーとして結果を残すしかないこと、そしてニュルブルクリンクを走り切ろうと励まし、自らが乗るポルシェ・911 GT3 RSをヤンにドライブさせる。

一方でヤンの事故はお咎めなしとなるも、キャパ達がヤン達シムレーサー達に対する反対運動を始め、日産はチーム解散を検討。これによりGTアカデミーの存続が危うくなってしまった。汚名を返上するため、ダニーはゲーマー達をドライバーにしル・マン24時間耐久レースに挑むことを決意。あと2人ドライバーが必要だと言ったジャックに対しダニーは、アカデミーでしのぎを削ったマティとアントニオが小規模なレースに出ている事を知っており、2人をヤンのチームメイトとして迎え入れる。ジャックができなかった事をやり遂げ伝説になると誓ったヤンはマティとアントニオと共にル・マンへと挑む。

ル・マンへの準備を進めるヤンだったが、パドックにて父のスティーブがやってくる。スティーブはプレイステーションが何なのかはよくわからないとしつつも、ヤンの夢を支えなかったことを涙ながらに詫びた。それに対しヤンは父の所属したクラブのロゴのステッカーを貼ったヘルメットを見せ、父は自分の誇りであることを伝えた。

家族や友人、GTアカデミーで競い合った仲間たちが見守る中ついにル・マンがスタートする。シューリンを捉え追い詰めるが周回遅れのフェラーリ・488と接触しシューリンが宙に浮き爆発炎上する事故を起こす。これによりニュルブルクリンクでのトラウマが蘇ってしまったヤンはペースを上げられずにいた。声掛けに応じないヤンに対し機転を効かせたジャックは、マティとアントニオヤンからもらったウォークマンで音楽を流し、ヤンをレースに引き戻させる。トラウマを乗り越え復活したヤンはグランツーリスモで培ったテクニックを活かし、マティとアントニオと共にたちと共に順位を上げていく。ところが、アントニオが足が攣ってしまうアクシデントが起きてしまう。早めの交代でヤンが出陣するもタイヤ交換の際にナットが転がり落ちるハプニングに見舞われる。ジャックの機転でなんとかこの場を切り抜けるも9位まで順位を落とす痛手を負ってしまったが、なんとか快走を遂げた。

ヤンは"あえてラインをそれて走り追い抜く事の実験"を回想し、自らのラインで走ることを提案する。リスクが大きいために反対するダニーだったが、ジャックは自らのラインで走ることを許可。するとヤンは次々オーバーテイクを重ね、遂にはラップレコードを更新するという快挙まで成し遂げる[6]。こうして最終ラップに入ったヤンはニコラスと一騎打ちになる。ニコラス有利の中での接戦だったが、最終コーナーで仕掛け、わずかな差でチーム日産は見事3位入賞を果たしたのだ。

ゲーマーであってもプロレーサーとして表彰台に立てることを証明し、モータースポーツの歴史を塗り替えたヤン。「今日まで200以上のレースに参戦した事」「ビッグレースの前には必ずケニー・Gエンヤを聞く事」「スタントドライバーとして本人も出演した」というエピソードがヤン本人の写真や映像とともに映し出され映画は幕を閉じる。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替[7]

主要人物 編集

ヤン・マーデンボロー
演:アーチー・マデクウィ松岡禎丞[8]
本作の主人公。
5歳の頃からプロのレーシングドライバーを目指しており、『グランツーリスモ』の熱狂的なファンで腕はピカイチだが、レーサーを目指しているにも関わらず大学にも行っていないため父スティーブから苦言を呈される毎日だった。
ひょんな事からGTアカデミーの選抜レースに選ばれ、受難こそあれど選抜レース優勝を飾り、GTアカデミーに選抜される。そこでの厳しいトレーニングを切り抜け最終レースにおいてマティとの接戦を制し優勝を飾りGTアカデミーの代表となる。
ライバル達の圧や大事故などを経験するも、ジャックやダニーといった仲間達との力で乗り越え、そしてジャックの果たせなかった表彰台を目指すべく、ル・マン24時間耐久レースに挑む。
ジャック・ソルター
演:デヴィッド・ハーバー三宅健太[9]
GTアカデミーのチーフ・エンジニア兼ヤンのトレーナー。
元レーサーでアイオワからル・マンに挑戦するも、そこで事故を起こしその時共にクラッシュしたフォードのドライバーが死亡してしまったことがきっかけで引退。それからは紆余曲折あってレーシングチームのチーム・キャパのメカニックとして働く、しがない日々を送っていた。当初はダニーの誘いを断るも、ニコラスの逆上に堪忍袋の緒が切れてチーム・キャパを脱退しチーフ・エンジニアとしてGTアカデミーに加入を決意する。
当初はゲーマー達を信用していなかったが、ブレーキフェードの指摘を見事に言い当てたヤンを次第に信用していくようになり、良き師匠としてヤンをサポートしていくようになる。
常にテープレコーダーを持ち歩いており、ブラック・サバスが好き。愛車はサイドにポルシェのロゴが入ったポルシェ・911 GT3 RS(992型)
モデルとなった人物は、1999年より日産に加入しSUPER GTの他にLMP1プロジェクトやGT3チームのディレクターとして働き、2015年までヤン本人のエンジニアを担当していたリカルド・ディヴィラである[10]
ダニー・ムーア
演:オーランド・ブルーム三木眞一郎[11]
日産のマーケティング担当。
日産自動車の新たな購買層としてグランツーリスモのプレイヤーに目をつけ、GTアカデミーを立ち上げる。
ゲーマー達に対して期待を持つ一方で慎重な一面を持っており、僅差で勝利したヤンではなく敗北したマティをマーケティングの面から選出しようとしたり、ル・マンで提案したヤンの提案をリスクが大きいため反対することもあった。
モチーフとなった人物は2015年まで日産のグローバルモータースポーツのブランド・セールス・マーケティング責任者を率いていたダレン・コックス。[12]

ライバル達 編集

マティ・デイビス
演:ダレン・バーネット浪川大輔[13]
GTアカデミーのトップドライバーで、ヤンのライバル。アメリカ出身。
グランツーリスモで鍛えたテクニックを持ち、アカデミーでは首席の位置におり期待されるドライバーだったが、最終レースにてヤンに鼻の差で敗れアカデミー代表選出はならなかった。
その後は小規模のレースにてレーサーを続けていたが、ル・マン出場においてチーム日産の一員として選抜される。
かなりの自信家でヤンを「モヤシ」と称したものの、ツアーを見たヤンを称賛すると同時に事故は彼のせいではないと庇うなど、GTアカデミーの仲間としてヤンを支えた。
アントニオ・クルス
演:ペペ・バロッソ(逢坂良太[14]
GTアカデミーの参加者。スペイン出身。
最終レース2位で残るものの、7周目でヤンに追い抜かれて大きく悔しさを露わにした。
アカデミー代表に選抜されなかった後もマティと共に小規模のレースにてレーサーを続けていたが、ル・マン出場においてチーム日産の一員として選抜され、快走を見せるも足を攣るアクシデントに見舞われてしまう。
リア・ベガ
演:エメリア・ハートフォード英語版佐倉綾音[15]
GTアカデミーの参加者の女性ドライバー。アメリカ出身。
厳しいトレーニングに耐え抜き最終レースに残るものの、3周目でヤンに追い抜かれてしまい代表には選ばれなかった。
ヤンや同期生のマティとアントニオが出走するル・マンに同期生として駆けつけ、仲間達とともにヤンの表彰台を見届けた。
アカデミーに選出されなかったマティとアントニオが小規模のレースを続けていた中、彼女もレースをしていたかどうかは語られていない。
ニコラス・キャパ
演:ヨシャ・ストラドフスキー英語版石川界人[16]
ヤンのライバルドライバーのオランダ人。ランボルギーニ系チーム「チームキャパ」に所属している。
非常に傲慢な態度で感情的な性格。ドライビングについても接触上等のダーティーな一面も見せる。その上ヤン達ゲーマーを危険であると敵視しており、事ある毎に突っかかる。
その性格が祟り、メカのジャックに逆上しチーム離脱を招いた他、焦りを見せて前方を走っていたレクサス・RCとの接触による横転事故を引き起こしたりなど、未熟なところも多い。
最終レースのル・マンでは表彰台圏内を走るも、ヤンに対し仕掛ける隙を与えてしまい鼻の差で敗れ、表彰台を取り逃す結果となってしまった。
フレデリック・シューリン
演:ニール・マクシェア英語版
ヤンのライバルドライバーのドイツ人。アウディ系のレーシングチームに所属する。
ベテランドライバーで実力はあるが、レッドブル・リンクにてヤンに抜かれたり、ドバイにおいてヤンに敗れるなどやられる一面が多い。
ル・マンにも出走したが、周回遅れのフェラーリ・488と接触を起こし宙を舞った末に壁に激突しマシンごと爆発する事故を起こす。炎上したマシンから辛くも脱出したものの、これがニュルブルクリンクでのトラウマをヤンが思い出してしまうきっかけになってしまう。
日本語吹き替え版では、何故かレッドブル・リンクのシーンのみ吹き替えがなされておらず、言語版のままになっている。

ヤンの家族 編集

スティーヴ・マーデンボロー英語版
演:ジャイモン・フンスー大塚明夫
ヤンの父親。元プロサッカー選手。
息子の進路に対し苦言を呈したり、彼の夢に対しできるわけがないと一蹴するなどの現実主義者。しかしレーサーデビューをした彼の姿をテレビで見守ったり、事故で負傷したヤンへ電話をかけるなど徐々に認識を改め、ル・マン出走への準備をするヤンの元を訪れ、自身の思いとともに夢を支えてあげられなかった事を涙ながらに詫びた。
その後はル・マンへ出走するヤンを家族とともに観戦し、彼の表彰台を見届けた。
レスリー・マーデンボロー
演:ジェリ・ハリウェル=ホーナー園崎未恵
ヤンの母親。
息子であるヤンを大事に思っており、ヤンの夢に対し一定の理解をしたり、事故を起こしたヤンに電話をかけるといった一面がある。
その後は家族とともにル・マンを観戦し、ヤンの表彰台を見届けた。
コビー・マーデンボロー
演:ダニエル・プイグ(鈴木達央
ヤンの弟。
父と同じサッカー人生を歩んでおり期待されていたが、ヤンチャな性格でパーティーでは酒を飲んで騒ぎを起こし兄のヤンの大会出走危機を招く原因になってしまった。
その後は家族とともにル・マンを観戦し、ヤンの表彰台を見届けた。

その他 編集

オードリー
演:メイヴ・コーティエ=リリー(鬼頭明里[17]
ヤンが想いを寄せる女性。
ヤンの夢をバカにしたりせず応援したり、事故を起こし意気消沈したヤンを心配するなど、ヤンを大事に思っている。
終盤ではパーソルやGTアカデミー生と共にル・マンへ駆けつけ、彼の表彰台を見届けた。
パーソル
演:ニクヒル・パーマー(畠中祐[18]
ヤンの友人。ゲーマーカフェに入り浸る生活をしている。
ヤンがGTアカデミーの選抜レースに選ばれたことにいち早く気づき、連絡を入れた。
終盤ではオードリーと共にル・マンへ駆けつけ、彼の表彰台を見届けた。その際、GTアカデミー生に彼女を紹介している。
ジャック・マン・ジョーンズ
演:ジェイミー・ケナ英語版
チーム日産のベテランメカニック。
ゲーマー出身のヤンをバカにしていたが、徐々に実力をつけていく内に彼らを見直していく。そしてル・マン表彰台を飾ったヤンに「ピットの事はすべて任せろ」と彼を信用した。
パトリス・キャパ
演:トーマス・クレッチマン荻野晴朗
ニコラスの父親。
ニコラスに対し表彰台を守れと指示するが、そのニコラスが表彰台を取り逃がしてしまった際は大きく悔しさを露わにした。
山内一典
演:平岳大
『グランツーリスモ』のクリエイター。山内自身は寿司職人役でカメオ出演している。

公開 編集

アメリカ 編集

当初は2023年8月11日に公開予定だったが、同年7月に配給会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント作品の公開スケジュールが見直され、2週間延期となり、同年8月25日に変更となった[19][20]

日本 編集

2023年9月15日に公開[21]。テーマソングにはゲーム版のメインテーマ曲「MOON OVER THE CASTLE」を手がけた安藤正容がかつて所属していたバンドT-SQUAREの「CLIMAX」が起用されることが発表されている[22]。 2023年9月19日に発表された週末興行成績ランキングでは初登場第4位にランクインした[23]

ホームメディアについては2023年11月2日からデジタル配信が先行する形で配信によるレンタルと販売を開始した。ディスクによるレンタルと販売については同年12月20日から開始する予定[24][25]

評価 編集

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは225件のレビューで支持率は65%、平均点は6.10/10となった[26]Metacriticでは47件のレビューを基に加重平均値が48/100となった[27]

受賞 編集

  • 第48回 報知映画賞 作品賞・海外[28]

出典 編集

  1. ^ アクションスポーツ映画「グランツーリスモ」の全詳細”. FilmyZillaBlog (2022年8月28日). 2022年8月26日閲覧。
  2. ^ D'Alessandro, Anthony (2023年8月22日). “How 'Gran Turismo' Could Take The Checkered Flag At Weekend Box Office – Preview”. Deadline Hollywood. 2023年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月23日閲覧。
  3. ^ Gran Turismo”. Box Office Mojo. IMDb. 2023年9月17日閲覧。
  4. ^ Gran Turismo”. The Numbers. Nash Information Services, LLC. 2023年9月17日閲覧。
  5. ^ テレビ中継にはVLNと表記されている
  6. ^ この時ラップタイムとして表示されていた3分14秒791というタイムは2017年のル・マン24時間耐久レースにおいて小林可夢偉が記録したコースレコードである。
  7. ^ “「グランツーリスモ」吹き替え版に、松岡禎丞&三宅健太! 三木眞一郎ら“車好き”声優陣も集結”. 映画.com. (2023年8月24日). https://eiga.com/news/20230824/10/ 2023年8月24日閲覧。 
  8. ^ GTmovieJPの2023年8月12日のツイート2023年8月12日閲覧。
  9. ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート2023年8月24日閲覧。
  10. ^ 【本人が緊急出演!】ヤン・マーデンボローに映画『グランツーリスモ』のことを根掘り葉掘り聞きました! 前編 - YouTube
  11. ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート2023年8月24日閲覧。
  12. ^ 【本人が緊急出演!】ヤン・マーデンボローに映画『グランツーリスモ』のことを根掘り葉掘り聞きました! 前編 - YouTube
  13. ^ GTmovieJPの2023年8月14日のツイート2023年8月14日閲覧。
  14. ^ GTmovieJPの2023年8月16日のツイート2023年8月16日閲覧。
  15. ^ GTmovieJPの2023年8月18日のツイート2023年8月18日閲覧。
  16. ^ GTmovieJPの2023年8月20日のツイート2023年8月20日閲覧。
  17. ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート2023年8月24日閲覧。
  18. ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート2023年8月24日閲覧。
  19. ^ Gran Turismo Pic From Neill Blomkamp Gets Sony Release Date, New Details – Update”. Deadline Hollywood. Penske Media Corporation (2022年6月14日). 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月14日閲覧。
  20. ^ Thomas Buckley (2023年7月31日). “「ゴーストバスターズ」続編などソニー映画も公開延期、ストの影響”. Bloomberg.com. 2023年7月31日閲覧。
  21. ^ 映画『グランツーリスモ』9月15日、日本公開決定 ─ 本ポスター到着、人気ゲームの奇跡の実話描く”. THE RIVER (2023年7月12日). 2023年8月26日閲覧。
  22. ^ 映画『グランツーリスモ』 日本語吹替版テーマ曲はT-SQUARE「CLIMAX」に決定!!”. T-SQUAREオフィシャルサイト (2023年5月14日). 2023年5月31日閲覧。
  23. ^ 国内映画ランキング : 2023年9月15日~2023年9月17日”. 映画.com. 2023年9月19日閲覧。
  24. ^ 映画『グランツーリスモ』が11月2日よりデジタルプレミア配信開始。ブルーレイ&DVDも12月20日に発売決定。本編約10分を収録した特別映像を公開”. ファミ通.com (2023年10月30日). 2023年11月4日閲覧。
  25. ^ 映画『グランツーリスモ』のデジタル配信が11月2日にスタート。ブルーレイ&DVDは12月20日発売”. AUTO SPORT web (2023年10月30日). 2023年11月4日閲覧。
  26. ^ "Gran Turismo". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2024年1月7日閲覧
  27. ^ "Gran Turismo" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2024年1月7日閲覧。
  28. ^ 報知映画賞 各賞決定!”. 報知新聞社 (2023年11月18日). 2023年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。

外部リンク 編集