グレーター

食材をすりおろす道具。日本のおろし金以外のものを含む広義のもの

グレーター (grater) またはシュレッダー (shredder) は、食材を細かくおろすための調理器具である。1540年代にフランスのフランソワ・ブーリエが、固くなったチーズを用いたいというアイデアから発明した[1]

チーズ用グレーター

利用 編集

調理 編集

おろし金部分の大きさが異なるさまざまなグレーターがあり、多様な食材に対応できる。一般的には、チーズ柑橘類ピールをおろすのに用いられるが、その他の柔らかい食材にも使える。チーズトーストウェルシュ・レアビット、またマカロニ・アンド・チーズやカリフラワーチーズ等、チーズソースを用いる料理の調理には、欠かせない器具である。

スラヴ料理では、ポテトパンケーキポテトバブカのためにジャガイモをおろすのに用いられる。

熱帯の国々では、ココナッツの果肉をおろすのに用いられる。インド亜大陸では、人気のデザートであるガジャル・カ・ハルバの調理に用いられる。

グレーターでは、中央部よりも端部が薄い断片が作られる。これにより食材は、フードプロセッサーなどで均一に切断した場合と比べ、溶けやすくなったり、食感が変わったりする。

楽器 編集

ジャマイカでは、ココナッツグレーターを伝統的な楽器として用い、太鼓ファイフとともに、クミナジョンカヌー、また時にはメントの演奏に用いられる[2]

画像 編集

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ Hill, Kathleen Thompson (Fall 2011). “A Grate Look”. Culture Cheese Magazine. 2013年1月1日閲覧。
  2. ^ Brad Fredericks. “American Rhythm and Blues Influence on Early Jamaican Musical Style”. 2007年7月14日閲覧。