グレーテル&ヘンゼル』(原題: Gretel & Hansel)は、2020年に公開されたアメリカ合衆国ファンタジー映画である。監督はオズ・パーキンス、主演はソフィア・リリスが務めた。本作はグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』を原作としている。なお、本作はサム・リーキーの俳優デビュー作でもある。

グレーテル&ヘンゼル
Gretel & Hansel
監督 オズ・パーキンス
脚本 オズ・パーキンス
ロブ・ヘイズ
原作ヘンゼルとグレーテル
製作 フレッド・バーガー
ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ
製作総指揮 ジェイソン・クロース
アーロン・L・ギルバート
ジェンマ・レヴィンソン
サンドラ・イー・リン
出演者 ソフィア・リリス
サム・リーキー
チャールズ・ババロラ
アリス・クリーグ
音楽 ロブ
撮影 ガロ・オリバレス
編集 ジョシュ・イーザー
ジュリア・ウォン
製作会社 オライオン・ピクチャーズ
オートマティック・エンターテインメント
ブロン・クリエイティブ
配給 アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング
公開 アメリカ合衆国の旗 2020年1月31日
日本の旗 2021年3月19日ビデオスルー
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 500万ドル[1]
興行収入 世界の旗 $20,690,495[2]
テンプレートを表示

本作は日本では劇場公開されず、ビデオスルーとして2021年3月19日に、発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント、販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンより、DVDレンタルが全国のゲオショップにて先行開始された[注 1]。セルBlu-ray&DVDの発売、デジタル配信の開始時期は未定である。

概略 編集

中世ヨーロッパ。16歳のグレーテルは8歳になる弟のヘンゼルを連れ、食料探しのために森の中へ入ったところ、遭難してしまった。空腹と疲労で限界を迎えた頃、2人は森の奥でお菓子の家を発見した。家主のホルダは2人を温かく迎え入れたが、その正体は恐ろしい魔女であった。グレーテルは偶然出会った狩人に助けられつつ、ホルダの魔の手から逃れる道を探るのだった。

キャスト 編集

製作 編集

2018年10月4日、オズ・パーキンス監督の新作映画にソフィア・リリスが出演することになったとの報道があった[3]。11月6日、チャールズ・ババロラの出演が決まったと報じられた[4]。同月、本作の主要撮影アイルランドダブリンで始まった[5]。2019年4月、アリス・クリーグ、サム・リーキー、ジェシカ・デ・ゴウがキャスト入りした[6]。12月11日、ロブが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[7]

パーキンス監督はグレーテルを主人公にした理由について「我々は『ヘンゼルとグレーテル』に青春ストーリーの要素を取り込もうとしました。グレーテルをヘンゼルより年上にしたかったので、グレーテルを16歳、ヘンゼルを8歳ということにしました。本作のグレーテルにはヘンゼルを連れ回す傾向が原作以上に強くあります。そのことがどれだけヘンゼルの成長の妨げになっていることか。つまり、本作では、愛が時として他者の成長を妨げ得るということが描かれています」と述べている[8]

マーケティング・興行収入 編集

2019年8月26日、本作の劇中写真が初めて公開された[8]。9月4日、本作のティーザー・トレイラーが公開された[9]。2020年1月2日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[10]

本作は『リズム・セクション』と同じ週に封切られ、公開初週末に800万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[11]、実際の数字はそれを下回るものとなった。2020年1月31日、本作は全米3007館で公開され、公開初週末に615万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[12]

評価 編集

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには81件のレビューがあり、批評家支持率は63%、平均点は10点満点で6.37点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『グレーテル&ヘンゼル』のストーリー展開はややパッとしない。しかし、同作の豊かなヴィジュアルは観客を満足させる出来である。」となっている[13]。また、Metacriticには17件のレビューがあり、加重平均値は64/100となっている[14]。なお、本作のCinemaScoreはC-となっている[15]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 日本のワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントにおいて、本作を製作するオライオン・ピクチャーズの親会社にあたる、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)作品の新作をリリースするのは、ワーナーとの合作作品(『ホビット』3部作や『クリード』シリーズなど)を除き、約21年ぶりである。

出典 編集

  1. ^ Will Blake Lively’s ‘Rhythm Section’ Fumble at the Box Office on Super Bowl Weekend?”. Variety (2020年1月29日). 2020年4月20日閲覧。
  2. ^ Gretel & Hansel (2020)”. The Numbers. 2020年4月20日閲覧。
  3. ^ 'It' Breakout Sophia Lillis to Star in Fairy Tale Thriller 'Gretel and Hansel' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2018年10月4日). 2020年1月5日閲覧。
  4. ^ Charles Babalola Joins Sophia Lillis In Orion Horror ‘Gretel And Hansel’ From ‘Sinister’ & ‘La La Land’ Producers”. Deadline.com (2018年11月6日). 2020年1月5日閲覧。
  5. ^ Dublin shoot begins on 'Gretel And Hansel'”. Screen Daily (2018年11月10日). 2020年1月5日閲覧。
  6. ^ Fairytale Thriller 'Gretel and Hansel' Sets 2020 Release Date (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2019年4月16日). 2020年1月5日閲覧。
  7. ^ Rob Scoring Osgood Perkins’s ‘Gretel & Hansel’”. Film Music Reporter (2019年12月11日). 2020年1月5日閲覧。
  8. ^ a b It star Sophia Lillis goes to a dark place in first look at Osgood Perkins's Gretel & Hansel”. Entertainment Weekly (2019年8月26日). 2020年1月5日閲覧。
  9. ^ GRETEL & HANSEL Official Teaser Trailer (2020)”. YouTube (2019年9月4日). 2020年1月5日閲覧。
  10. ^ GRETEL & HANSEL Official Trailer (2020)”. YouTube (2020年1月2日). 2020年1月5日閲覧。
  11. ^ 'Bad Boys for Life' Looking at Third Weekend at #1”. Box Office Mojo (2020年1月30日). 2020年4月20日閲覧。
  12. ^ Domestic 2020 Weekend 5 January 31-February 2, 2020”. Box Office Mojo. 2020年4月20日閲覧。
  13. ^ Gretel & Hansel”. Rotten Tomatoes. 2020年2月28日閲覧。
  14. ^ Gretel & Hansel (2020)”. Metacritic. 2020年2月28日閲覧。
  15. ^ ‘Bad Boys For Life’ Scores Over Super Bowl Weekend With Near $18M; ‘Rhythm Section’ Remains A Mess With $2M+”. Deadline.com (2020年2月2日). 2020年2月28日閲覧。

外部リンク 編集