グロシュ (ポーランド語: grosz [ɡrɔʂ] ( 音声ファイル)) は、ポーランドの通貨単位で、ズウォティ(złoty)の補助単位。grと表記される。1ズウォティ=100グロシュ。1gr,2gr,5gr,10gr,20gr,50grの種類がある。

歴史 編集

 
15世紀イタリアボローニャで発行されたグロシュ硬貨

「グロシュ」という名の由来はラテン語grossusで、「(それ以前に発行されていたディナリウスよりも)厚みのある」という意味である。銀貨で、数~十数ディナリウスと等価であり、かつては中世ヨーロッパの各地で発行されていた。

グロシュ硬貨は時代が下るにつれ段々小さくなっていき、14世紀初頭には3,7gあったものが、16世紀頃には1.8gになっている。

ポーランドでは、1526年には1/2グロシュ硬貨(=0.5グロシュ)が発行され、その後も1.5グロシュ、2、3、4、6グロシュの各種硬貨が発行された。また1752年からは銅製となっていた。16世紀から1918年まで、ポーランド・グロシュは1/30ズウォティであった。分割時代のロシア占領地域においては、1/2カペイカであった。1924年から1グロシュ = 1/100ズウォティと定められた。

近代以降、グロシュの名を継ぐ硬貨は2つあった。