ケイブルグラム: Cablegram、ケーブルグラム)とは、ウイスキーをベースとするカクテルであり、冷たいタイプのロングドリンク(ロングカクテル)に分類される。アメリカ合衆国で誕生したカクテルである[1]。 カクテル名のケイブルグラムとは、海底電信(海底ケーブルを利用した電信電報)のこと。なお、このカクテルは、アメリカではケイブルグラム・ハイボール(ケーブルグラム・ハイボール)とも呼ばれており、ヨーロッパではケイブルグラム・カクテルとも呼ばれている [1]ジンジャー・エールを使用する、冷たいタイプのスリングの1種とも言える [注釈 1]

ケイブルグラム

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基本情報
種別 ロングドリンク
スタイル スリング
黄、琥珀
グラス タンブラー
度数 13度
レシピの一例
ベース ウイスキー
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標準的なレシピ 編集

  • ウイスキー = 45ml
  • レモン・ジュース = 15〜20ml
  • 砂糖 = 1tsp
  • ジンジャー・エール = 適量

作り方 編集

ウイスキー、レモン・ジュース、砂糖をシェークして、を入れたタンブラー(容量240〜300ml程度)に注ぎ、よく冷やしたジンジャー・エールでグラスを満たし、軽くステアすれば完成である。

備考 編集

  • 上記の標準的なレシピの分量通りに作った場合、使用するタンブラーの容量が240mlであれば、ジンジャー・エールの量は90ml程度[2]
  • ウィスキーの中でも、ライ・ウィスキーを指定するレシピもある[3]
  • ジンジャー・エールの炭酸を逃がしてしまうくらいならば、ジンジャー・エールを満たした後でのステアは、しない方が良い。
  • 砂糖は、シュガー・シロップなどを使っても良い。
  • シェークではなく、ステアで作る場合もある[1]

バリエーション 編集

  • 砂糖を入れなければ、「ウィスキー・バック」となる。
  • ジンジャー・エールを炭酸水に変えると、「ウィスキー・フィズ」となる。

関連項目 編集

注釈 編集

  1. ^ 「スリング」には、蒸留酒+レモン・ジュース+甘味料としたものを、 水(通常は冷水だが、お湯の場合もあり)で割ったもの、 炭酸水で割ったもの、ジンジャー・エールで割ったもの、などがある。 ちなみに、似た飲み物として「クーラー」があるが、 こちらは、蒸留酒+レモン、または、ライム・ジュース+甘味料としたものを、 炭酸水で割ったものや、ジンジャー・エールで割ったもの、などだ。 レモンとライムでは味や香りがまるで違うので、ここでは「スリング」の1種と解説した。

出典 編集

  1. ^ a b c 稲 1993、75頁
  2. ^ 杉田、101頁
  3. ^ 稲 2005、135頁

主な参考文献 編集

  • 稲保幸『スタンダードカクテル』新星出版、1993年2月25日。ISBN 4-405-09577-9 
  • 稲保幸『カクテル・レシピ1000』日東書院、2005年7月10日。ISBN 4-528-01412-2 
  • 福西英三『味覚選書 ウイスキー百科』柴田書店、1976年12月1日、258頁。 
  • 杉田米三『最新カクテルブック』柴田書店、1969年12月20日。