ケビン・カーティス・ヤングKevin Curtis Young, 1966年9月16日 - )は、アメリカ合衆国ロサンゼルス生まれの元陸上競技選手1992年バルセロナオリンピック男子400メートルハードルの金メダリストである。

獲得メダル

ケビン・ヤング
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
陸上競技
オリンピック
1992 バルセロナ 400mハードル
世界陸上競技選手権大会
1993 シュトゥットガルト 400mハードル

経歴 編集

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の学生のとき1987年1988年NCAAで、400メートルハードルで優勝。

ヤングは1987年のパンアメリカンゲームズで国際デビューし、2位でフィニッシュした。1988年ソウルオリンピックでは4位で、エドウィン・モーゼスのひとつ後ろであった。また、1991年の世界陸上では再び4位に入った。

1992年、ヤングは全米選手権で初のタイトルを獲得し、バルセロナオリンピックを46秒78の世界新記録で優勝した。2018年6月アブデラマン・サンバが46秒98の記録を出すまで400メートルハードルで47秒を切っている者は彼しかいなかった。彼はハードル間を12歩(1歩あたりおよそ2.7メートル)で走り、後に13歩に切り替える。これはヤングのみが完璧に行える技術である。

ヤングの世界記録の走りは他の点で目立った。当然速かったこともあったが、オリンピックの決勝でヤングは最終ハードルをスムーズに越えられなかっただけでなく(ハードリングの下降中、ハードルをかすめつまずいた)、後続選手を大きく引き離し、減速し、腕を上げてフィニッシュラインを越えた[1]。なお、同じくバルセロナの200メートル準決勝で、マイク・マーシュも似たようにゴール前で減速し、当時のオリンピックレコードの19秒73でフィニッシュした。

1993年、ヤングは2度目の全米選手権のタイトルを獲得し、その2週間前の1993年の世界陸上ザンビアサミュエル・マテテに敗れるまで25連勝した。

なお、ヤングの世界記録46秒78は2021年7月1日、ワンダダイヤモンドリーグオスロで、ノルウェーカールステン・ワーホルムによって破られた。加えて、オリンピック記録は同年8月3日、2020年東京オリンピックで上位3選手(カールステン・ワーホルム、ライ・ベンジャミンアリソン・ドス・サントス)によって破られた。また、世界陸上の大会記録も2022年のオレゴン大会にて、アリソン・ドス・サントスによって破られた。

主な成績 編集

大会 場所 結果 記録
1988 オリンピック ソウル大韓民国 4位 47秒94
1991 世界陸上競技選手権大会 東京日本 4位 48秒01
1992 オリンピック バルセロナスペイン 1位 46秒78
1993 世界陸上競技選手権大会 シュトゥットガルトドイツ 1位 47秒18

記録 編集

外部リンク 編集

  1. ^ KEVIN YOUNG 400m HURDLES WORLD RECORD 46.78 - YouTube