ゲネゴー館(Hôtel Guénégaud、オテル・ゲネゴ)は、フランスパリに現存するかつての貴族の館。1651年から1655年の間に、アンリ・ド・ゲネゴ(Henri de Guénégaud)から依頼を受けた建築家フランソワ・マンサール(François Mansart)により建てられた。

アンリ・ド・ゲネゴは、ブルボン朝第三代のフランス国王ルイ14世の財務総監、プランシー侯爵、モンブリゾン伯爵。

現在でも完全な状態で残る、高名高い建築家によるこの館は、狩猟・自然のためのフランソワ・ソメ(François Sommer)財団の本部、及びプライベートクラブとして使われている。狩猟博物館でもある[1]。かつては狩猟・自然博物館であったが、現在ではその機能は隣接するHôtel Mongelas(オテル・モンジュラ)に移されている。

中庭と庭に囲まれた母屋、正面に突き出した両翼、そして通りに面したその構造は17世紀のパリの屋敷を代表しており、建物全体は品のある簡素さを感じさせる。現在でもその見事な階段は保存されており、1962年6月15日に歴史的建造物として登録された。

出典 編集

  1. ^ 地球の歩き方編集室『地球の歩き方 A07 パリ&近郊の町 '10-'11』ダイヤモンド社、2009年、122頁。ISBN 978-4-478-05860-2