ココアビーチ (競走馬)

競走馬

ココアビーチ (Cocoa Beach) は、チリ生まれの競走馬。おもな勝ち鞍はベルデイムステークスメートリアークステークス。馬名の由来はアメリカ合衆国フロリダ州中東部に位置する都市ココアビーチから。

ココアビーチ
欧字表記 Cocoa Beach
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2004年9月28日(20歳)
Doneraile Court
Visionera
母の父 Edgy Diplomat
生国  チリ
生産者 Haras La Obra
馬主 HRH Princess Haya
Godolphin
調教師 Sergio Inda(チリ
→Jose Alvarez(チリ)
Saeed bin Suroor (UAE)
競走成績
生涯成績 17戦10勝
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経歴 編集

チリ時代(2007年) 編集

南半球の馬齢で2歳時に(北半球の馬齢ではすでに3歳)、1月にチリのクラブイピコデサンティアゴ競馬場でデビュー。15頭立ての4番人気ながらに4馬身差で快勝すると、その後はチリ競馬場スペイン語版で行われたG3競走を3連勝した。特に圧巻は、デビュー3戦目のフアンカヴィエレスメラ賞と、4戦目のホセサヴェドラバエサ賞で、この2レースはすべて9馬身差以上の圧勝であった。この後、ゴドルフィンにトレードされ、UAEのサイード・ビン・スルール厩舎に移籍した。

UAE時代(2008年 - 2009年) 編集

2008年1月、移籍初戦はナドアルシバ競馬場の一般レースであったが、いかんせん斤量が60キログラムとなったためか2着と敗れる。しかし、続く準重賞であるUAE1000ギニーUAEオークスを連勝し、UAEダービーに出走するが、ここでは3着に敗れてしまう。

UAEの競馬シーズンが終わり、主戦場をアメリカに移したココアビーチは一般競走から始動し、ここを快勝。続いてG1競走ベルデイムステークスに駒を進める。レースは4頭立てと、欧米のG1レースとしても少数立てとなったが、対戦相手には強敵ジンジャーパンチが名を連ねていた。レースはジンジャーパンチが先手を奪い、主導権を握ると最後の直線までレースを引っ張る。そのジンジャーパンチは、最後の直線でも脚色が衰えなかったが、ココアビーチが捉えにかかると、粘るジンジャーパンチをゴール前でねじ伏せてG1初挑戦で、初制覇となった。

続いてブリーダーズカップ・レディーズクラシックに出走。この年はサンタアニタパーク競馬場で行われたため、ダートではなくオールウェザーコースで行われ、ココアビーチ自身は同馬場初挑戦となった。レースではゼニヤッタの独擅場となり、最後に着差を縮めることが精一杯であった。

ブリーダーズカップ後は、もう1戦することとなり、芝のG1であるメートリアークステークスに出走した。控える競馬で臨んだレースでは、同レースの前年の覇者であるプレシャスキトゥンをゴール前で半馬身差ながらかわして2つ目のG1タイトルを手にした。

明け5歳となった2009年は6月のヘザーテンステークスから始動したが4着に敗れた。その後、8月5日のデラローズステークスでは1番人気に応え勝利した。続く8月29日のボールストンスパハンデキャップ (G2) では4着に敗れた。続く10月10日のレディーズシークレットステークスではゼニヤッタの3着に入った。続くブリーダーズカップ・レディーズクラシックでは見せ場がなく6着に敗れ、このレースを最後に現役を引退した。

競走成績 編集

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2007.01.12 サンティアゴ 未勝利 D1000m 1着 S.インダ 4 1/2馬身 (Leverage)
2007.03.17 チリ セレクシオンデポトランカス賞 G3 D1200m 1着 S.インダ 1馬身 (Golden Victory)
2007.04.14 チリ フアンカヴィエレスメラ賞 G3 D1300m 1着 S.インダ 9 1/4馬身 (Tener Pasion)
2007.06.02 チリ ホセサヴェドラバエサ賞 G3 D1500m 1着 S.インダ 9 3/4馬身 (La Verdad Triunfa)
2008.01.12 ナドアルシバ アルハースS D1400m 2着 T.ダーカン 0.43秒 Fiesta Lady
2008.02.08 ナドアルシバ UAE1000ギニー 準重 D1600m 1着 T.ダーカン 0.79秒 (Fiesta Lady)
2008.02.28 ナドアルシバ UAEオークス 準重 D1800m 1着 T.ダーカン 1.23秒 (Love of Dubai)
2008.03.29 ナドアルシバ UAEダービー G2 D1800m 3着 T.ダーカン 8馬身 Honour Devil
2008.08.29 サラトガ ラヴサインS D9f 1着 R.ドミンゲス 5馬身 (Striking Tomisue)
2008.09.27 ベルモントパーク ベルデイムS G1 D9f 1着 R.ドミンゲス 1/2馬身 (Ginger Punch)
2008.10.24 サンタアニタパーク BCレディーズクラシック G1 AW9f 2着 R.ドミンゲス 1 1/2馬身 (Zenyatta)
2008.11.30 ハリウッドパーク メートリアークS G1 8f 1着 R.ドミンゲス 3/4馬身 (Precious Kitten)

血統表 編集

ココアビーチ血統ボールドルーラー系 / Hail to Reason 父内4x5=9.38%、 Bold Ruler 5x5=6.25%、 Tom Fool 父内5x5=6.25%) (血統表の出典)

Doneraile Court
1996 黒鹿毛 アメリカ
父の父
Seattle Slew
1974 青鹿毛 アメリカ
Bold Reasoning Boldnesian
Reason to Earn
My Charmer Poker
Fair Charmer
父の母
Sophisticated Girl
1980 黒鹿毛 アメリカ
Stop the Music Hail to Reason
Bebopper
Close Control Dunce
Self Control

Visionera
1998 チリ
Edgy Diplomat
1986 栗毛 アメリカ
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Excitable Gal Secretariat
Magazine
母の母
Spray
1990 鹿毛 チリ
Roy Fappiano
Adlibber
Memsahib Musketeer
Kamasutra F-No.2-f

外部リンク 編集