コシジロウミツバメ(腰白海燕、Oceanodroma leucorhoa)は、ミズナギドリ目ウミツバメ科に分類される鳥類

コシジロウミツバメ
コシジロウミツバメ
コシジロウミツバメ Oceanodroma leucorhoa
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ミズナギドリ目 Procellariiformes
: ウミツバメ科 Hydrobatidae
: Oceanodroma
: コシジロウミツバメ O. leucorhoa
学名
Oceanodroma leucorhoa
(Vieillot, 1818)
和名
コシジロウミツバメ
英名
Leach's storm-petrel

分布 編集

大西洋太平洋

夏季にアメリカ合衆国北東部および西部、ヨーロッパ北部周辺、コマンドル諸島千島列島などで繁殖する。日本では夏季に大黒島三貫島などに繁殖のため飛来する(夏鳥)。

形態 編集

全長19-22cm。翼開張45-48cm。体重0.04-0.05kg。尾羽には深い切れこみが入りアルファベットの「V」字状。全身が黒褐色の羽毛で覆われる。西太平洋の個体群は尾羽上面を被う羽毛(上尾筒)の色彩は白く、和名の由来になっている。上尾筒の白色部は正中線上に黒い縦縞が入る個体が多い。大雨覆上面の羽毛は淡褐色で、飛翔時には帯模様(翼帯)に見える。

嘴や後肢の色彩は黒い。

分類 編集

4亜種に分かれるとされる。

生態 編集

海洋に生息する。風の強い高所から風の弱い低所に急降下し、急降下の勢いと風力の差を利用して再び高所へ上がる(ダイナミック・ソアリング)ことを繰り返したり、素早く羽ばたいて飛翔する。

食性は動物食で、魚類甲殻類軟体動物などを食べる。

繁殖形態は卵生。岩の割れ目や地面に横穴を掘った巣(落ち葉や枯草などを敷くこともある)に、6-7月に1回に1個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は41-42日。雛は孵化してから約80日で巣立つ。

日中は鳴かない。日没後、繁殖地の上空や地上で「テッケテケテートォッテットトトト」」と鳴く。

人間との関係 編集

日本では1951年に大黒島(北海道)が「大黒島海鳥繁殖地」として他種も含め繁殖地が国の天然記念物に指定されている。

関連項目 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集