コントラギター(Kontragitarre:(ドイツ語), Contraguitar:(英語))は19世紀中葉のウィーンで発達したダブルネックのギター。シュランメル・ギターともいう。

コントラギター

通常の6弦のフレット付きのネックに加えて、9本のベース弦のフレットレスネックがあるのが特徴である。通常、この追加弦は上からE-flat音にチューニングされ、最低音弦はG音である。

もともとウィーンの楽器製作者ヨハン・ゲオルク・シュタウファー(Johann Georg Stauffer, 1778-1853)が構想していたが未完成に終わったものを、孫弟子のヨハン・ゴットフリート・シェルツァー(Johann Gottfried Scherzer, 1843-1870)が改善して完成させた。

コントラギターはウィーンの民俗音楽、特にシュランメル音楽で聴くことができる。またアルペン地方の民俗音楽でもときおり耳にすることがある。

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