サイコーキララ日本競走馬デビューから4連勝で第34回報知杯4歳牝馬特別を制した。

サイコーキララ[1]
欧字表記 Saiko Kirara[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 (1997-05-01) 1997年5月1日[1]
死没 2016年5月12日(19歳没)
リンドシェーバー[1]
サイコーロマン[1]
母の父 モーニングフローリック[1]
生国 日本北海道浦河町[1]
生産者 高昭牧場[1]
馬主 (株)中村[1]
調教師 浜田光正栗東[1]
競走成績
生涯成績 7戦4勝[1]
獲得賞金 1億1091万8000円[1]
勝ち鞍
GII 報知杯4歳牝馬特別 2000年
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戦績 編集

現役中に馬齢の表記方法が変更されたため、2000年までは旧表記で記載

サイコーキララは、ビワハイジファレノプシスといった名牝を送り出した浜田光正厩舎に入厩。1999年12月12日阪神競馬場で行われた芝1200メートルの3歳新馬戦でデビュー。1番人気に支持され、浜田厩舎に所属している石山繁を背に、2着馬に1秒1の差をつけて1着となる。

明けて2000年1月15日京都芝1400mの紅梅ステークスに出走。道中は3番手から4番手あたりにつけ、直線で追ってきたチアズグレイスを1馬身抑えて1着。2月5日には芝1600mエルフィンステークスに出走し、再び対戦したチアズグレイスに3/4馬身差で勝利し、デビューから3連勝となった。

3月12日、阪神の芝1400m戦、4歳牝馬特別に出走。単勝1.4倍の1番人気に支持された。レースでは折り合って3番手あたりにつけ、直線に入って楽に抜け出し、同じように前につけたシルクプリマドンナに1馬身3/4の差をつけ、無敗の4連勝を飾った。鞍上の石山は2年前、同じように無敗の4連勝を狙っていたファレノプシスでチューリップ賞に挑んだが、スタートで出遅れるミスをして4着に敗れ、以後乗り替りを余儀なくされた。その苦い経験を払拭しての重賞初勝利であった。

4月10日、第60回桜花賞に出走。無敗の4連勝という成績から、単勝1.8倍の圧倒的1番人気に支持された。しかし、スタートでやや出負けして、道中は予定より後方の中団外めを追走。4コーナーを回って直線でスパートするがいつものように伸びず、1着のチアズグレイスから約2馬身差の4着となり、連勝は途切れてしまった。

5月21日、第61回優駿牝馬(オークス)に出走。前走で敗北したことや、父リンドシェーバーという血統で距離が不安視されたことなどから、3番人気であった。レースは逃げたレディミューズが1000メートル通過63秒5の超スローペースで逃げる展開。サイコーキララは3番手あたりにつけて折り合いに専念。しかし直線でインを突いたが伸びず、シルクプリマドンナの6着に終わった。レース中に右前脚を落鉄していたという。秋はローズステークスから復帰する予定だったが、右前脚に屈腱炎を発症し回避、放牧に出された。

2001年8月12日、前走から約1年3ヶ月ぶりに札幌クイーンステークスに出走。しかしまったくいいところがなく、結果は11頭立ての11着であった。その後栗東に帰厩したものの、右前脚の状態が悪化したため現役引退した。

競走成績 編集

以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ 人気 着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム(上り3F 着差 勝ち馬(2着馬)
1999 12 12 阪神 3歳新馬 13 8 12 2.4 1 1着 石山繁 53 芝1200m(良) 1.10.5 (35.6) 1.1 (ハツノブライアン)
2000 1 15 京都 紅梅S OP 15 1 1 5.1 4 1着 石山繁 53 芝1400m(良) 1.22.1 (35.7) 0.2 チアズグレイス
2 5 京都 エルフィンS OP 14 8 13 1.7 1 1着 石山繁 54 芝1600m(良) 1.35.6 (35.2) 0.1 (チアズグレイス)
3 12 阪神 報知杯4歳牝馬特別 GII 16 7 14 1.4 1 1着 石山繁 54 芝1400m(良) 1.23.0 (35.7) 0.3 シルクプリマドンナ
4 9 阪神 桜花賞 GI 18 7 13 1.8 1 4着 石山繁 55 芝1600m(良) 1.35.2 (36.4) 0.3 チアズグレイス
5 21 東京 優駿牝馬 GI 18 1 1 6.9 4 6着 石山繁 55 芝2400m(稍) 2.30.7 (35.5) 0.5 シルクプリマドンナ
2001 8 12 札幌 クイーンS GIII 11 2 2 31.7 9 11着 石山繁 55 芝1800m(良) 1.49.9 (37.6) 2.5 ヤマカツスズラン

引退後 編集

引退後は繁殖牝馬となった。2016年5月12日に死亡した。

2003年に生まれた初仔アグネスヨジゲン(父アグネスタキオン)がJRAで4勝を挙げている。

馬名 誕生年 毛色 厩舎 馬主 戦績
初仔 アグネスヨジゲン 2003年 鹿毛 アグネスタキオン 栗東・村山明 渡辺孝男 71戦4勝(引退)
2番仔 ダノンハンセン 2005年 鹿毛 ボストンハーバー 栗東・森秀行
園田・森澤友貴
(株)ダノックス 17戦2勝(引退)
3番仔 キララチュール 2006年 青鹿毛 タイキシャトル 栗東・西浦勝一 (有)高昭牧場 20戦1勝(繁殖)
4番仔 メイショウフント 2007年 栗毛 アルカセット 栗東・飯田明弘 松本和子 6戦0勝(繁殖)
5番仔 フミノキララ 2008年 鹿毛 キングヘイロー 栗東・西浦勝一 谷二 14戦1勝(引退)
6番仔 キラキラムーン 2009年 鹿毛 アドマイヤムーン 栗東・荒川義之
西脇・山口浩幸

高知・田中伸一

(有)高昭牧場
→上山泰憲
→新井利彦
63戦5勝(引退)
7番仔 サイコーロブロイ 2011年 栗毛 ゼンノロブロイ 栗東・高橋亮 (有)高昭牧場 2戦0勝(引退)
8番仔 ルスナイパンドラ 2012年 青鹿毛 ディープスカイ 美浦・奥平雅士
金沢・鋤田誠二
高田博
→吉山藤雄
7戦0勝(引退)
9番仔 マルケイエース 2013年 栗毛 アドマイヤムーン 水沢・三野宮通 熊谷清則 60戦4勝(引退)
10番仔 メイショウバンカラ 2014年 鹿毛 エンパイアメーカー 栗東・飯田祐史 松本和子 25戦1勝(引退)
11番仔 ワンダーハスラット 2015年 鹿毛 ネオユニヴァース 栗東・河内洋
園田・田中範雄

→園田・茂崎正善

山本信行
→山本能成
47戦2勝(引退)

血統表 編集

サイコーキララ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 レイズアネイティヴ系
[§ 2]

*リンドシェーバー
1988 鹿毛
父の父
Alydar
1975 栗毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Sweet Tooth On-and-On
Plum Cake
父の母
*ベーシィド
Bersid
1978 青鹿毛
Cool Moon Nearctic
Mamounia
Polondra Dount King
Alondra

サイコーロマン
1982 栃栗毛
*モーニングフローリック
Morning Frolic
1975 栃栗毛
Grey Dawn Herbager
Polamia
Timely Affair Bold Hour
Friendly Relations
母の母
サイコーハッピー
1973 栗毛
*セントクレスピン Aureole
Neocracy
サイビレデイ *アポッスル
*ワラバ
母系(F-No.) (FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearctic 4×5 = 9.38% Nearco 5×5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ サイコーキララ 5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
  2. ^ サイコーキララ 5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月20日閲覧。
  3. ^ サイコーキララ 5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
  4. ^ サイコーキララ 5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月20日閲覧。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サイコーキララ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
  2. ^ サイコーキララの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月20日閲覧。
  3. ^ サイコーキララ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。

外部リンク 編集