ササクレヤモリ属Paroedura)は爬虫綱有鱗目トカゲ亜目ヤモリ科に属するの1つ。模式種はParoedura sanctijonannis

ササクレヤモリ属
ソメワケササクレヤモリ Paroedura picta
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : ヤモリ亜科 Gekkoninae
: ササクレヤモリ属 Paroedura
Günther, 1879

分布 編集

コモロマダガスカル

形態 編集

最大種はマソベササクレヤモリで全長20cmといわれている。最小種はヒメササクレヤモリで全長6cm。 頭部は幅広く大型。四肢には指下板があるが、ソメワケササクレヤモリでは指下板があまり発達しない。 バスタールササクレヤモリは尾に棘状の突起が発達する。

生態 編集

海岸から山地にかけての荒野、岩場、草原、森林等の環境に生息する。地上性もしくは低木や岩に登る半樹上性の種が多いが、マソベササクレヤモリのように樹上棲に近い生活を送る種もいる。夜行性で昼間は岩の隙間や倒木の下に隠れて過ごす。

食性は肉食性で昆虫類節足動物、小型爬虫類、小型哺乳類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、ソメワケササクレヤモリの場合、多い時には1回の交尾でに2個ずつの卵を十数回に分けて産む。幼体は生後1年足らずで性成熟する。

分類 編集

人間との関係 編集

ソメワケササクレヤモリは生息数が多いようで民家の庭先等でも見かけられるという。

ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。 マダガスカルからの動物の輸出は減少傾向にあるが、ソメワケササクレヤモリは飼育、繁殖共に容易なため日本でも多く見かけることができる。国内での流通はソメワケササクレヤモリが大半で、他にはバスタールササクレヤモリ、ヒメササクレヤモリ、マソベササクレヤモリ等が流通する。さらに近年では他にも数種の流通がある。 流通する種は飼育が易しい種が多いが、マソベササクレヤモリは神経質で温度変化に弱く飼育は非常に難しいとされる。

関連項目 編集