サンドラ・ジェーン・ヘイニー(Sandra Jane Haynie、1943年6月4日 - )は、アメリカ合衆国の元女子プロゴルファー。1961年からLPGAツアーに参戦し、メジャー4勝を含む通算42勝を挙げた。世界ゴルフ殿堂のメンバーである。

 サンドラ・ヘイニー 
Sandra Haynie
基本情報
名前 サンドラ・ヘイニー
生年月日 (1943-06-04) 1943年6月4日(80歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国テキサス州フォートワース
身長 168センチメートル (5.51 ft)
経歴
プロ転向 1961年
引退 1989年
以前のツアー LPGAツアー(1961-89年)
プロ勝利数 44勝
優勝数
LPGAツアー 42勝
他ツアー 2勝
LPGAメジャー選手権最高成績
(優勝: 4勝)
女子ウェスタン 2位: 1967年
タイトルホルダーズ 5位タイ: 1965年
ANA 15位タイ: 1983年
全米女子プロ 優勝: 1965年、1974年
全米女子OP 優勝: 1974年
デュモーリエ 優勝: 1982年
受賞
世界ゴルフ殿堂 1977年 (member page)
LPGA年間最優秀選手 1970年
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アマチュア時代 編集

テキサス州フォートワースで生まれる[1][2]。1957・58年のテキサス州公開リンク選手権、1958・59年のテキサス・アマチュア選手権に勝利。1960年にはトランス・ミシシッピのタイトルを獲得[3]

プロ転向後 編集

1961年、18歳でLPGAツアーに参戦。1962年、19歳の時にオースティン・シヴィタン・オープン英語版でプロ初勝利を収めた[3]。その後もツアーで4つのメジャー選手権を含む通算42の勝利を重ねた[1]。1963年から1975年まで、毎年賞金ランキングのトップ10に名を連ねた。トップ10入りは1982年の14度目が最後であった。この1982年を含め通算で5回、賞金ランキング2位になっている。1970年にはLPGAプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞[1]。1974年、全米女子プロゴルフ選手権全米女子オープンの双方に勝利、同一年に成し遂げたのはミッキー・ライトに次いで2人目であった(その後、数人が達成している)[4]。1977年に世界ゴルフ殿堂入りを果した[2][3]。1977年から80年までは怪我やゴルフ以外への興味のため出場試合数を制限したが、1981年にフルシーズン出場に復帰[3][4]。最後のツアーフルシーズン参戦は1989年であった[3]。ヘイニーはレズビアンである事を公表している[5]

プロ戦績 編集

LPGAツアー (42勝) 編集

凡例
LPGAツアー メジャー選手権 (4勝)
その他のLPGAツアー (38勝)
No. 日付 トーナメント スコア ストローク差 2位の選手
1 1962年6月10日 オースティン・シヴィタン・オープン英語版 −7 (69-73-72-75=289) 1打差   ミッキー・ライト
2 1962年6月17日 コスモポリタン・オープン英語版 −6 (66-72-72=210) 2打差   ルース・ジェッセン英語版
3 1963年10月27日 フェニックス・サンダーバード・レディース・オープン英語版 −2 (68-71-76-71=286) 4打差   キャシー・ウィットワース
4 1964年8月24日 バトンルージュ・レディース・オープン・インビテーショナル −5 (70-68-73=211) 5打差   キャシー・ウィットワース
5 1964年11月1日 ラスクルーセス・レディース・オープン英語版 −8 (71-68-69=208) 2打差   ベッツィー・ロールズ
6 1965年6月20日 コスモポリタン・オープン −6 (70-70-70=210) プレーオフ   マリーン・ヘギー
  キャシー・ウィットワース
7 1965年9月26日 全米女子プロゴルフ選手権 −5 (70-68-69-72=279) 1打差   クリフォード・アン・クリード英語版
8 1966年7月10日 バックアイ・セービング・インビテーショナル英語版 −11 (69-67-69=205) 5打差   スージー・バーニング
9 1966年8月28日 グラスシティ・クラシック英語版 E (72-71-70=213) プレーオフ   グロリア・エーレット
10 1966年11月13日 アラモ・レディース・オープン英語版 −3 (72-71-70=213) プレーオフ   シャーリー・エングルホーン
11 1966年12月4日 ペンサコーラ・レディース・インビテーショナル英語版 −7 (72-74-72=218) プレーオフ   キャシー・ウィットワース
12 1966年8月27日 アマリロ・レディース・オープン英語版 −1 (71-74-67=212) 2打差   キャシー・ウィットワース
13 1967年9月24日 ミッキー・ライト・インビテーショナル英語版 −1 (72-70-70=212) プレーオフ   キャシー・ウィットワース
14 1968年9月8日 パシフィック・レディース・クラシック英語版 −3 (71-68-74=213) 3打差   キャシー・コーネリアス
  サンドラ・パーマー
15 1969年5月4日 シュリーブポート・キワニスクラブ・インビテーショナル英語版 −2 (70-73-71=214) 2打差   サンドラ・パーマー
  ミッキー・ライト
16 1969年5月18日 セントルイス女子インビテーショナル英語版 −5 (67-69-72=208) プレーオフ   キャシー・ウィットワース
  ペギー・ウィルソン英語版
17 1969年7月13日 レディース・スーパーテスト・オープン英語版 −3 (70-76-70=216) 5打差   マリリン・スミス
  キャシー・ウィットワース
18 1970年4月19日 ローリー・レディース・インビテーショナル −4 (69-71-72=212) 3打差   キャロル・マン
  ジョー・アン・プレンティス
  マリリン・スミス
19 1970年5月4日 シュリーブポート・キワニス・インビテーショナル英語版 −2 (73-69-72=214) 1打差   ベッツィー・ロールズ
  ミッキー・ライト
20 1971年4月25日 バーディンズ・インビテーショナル −3 (74-71-74=219) 3打差   シンシア・サリヴァン
21 1971年5月2日 ダラス・シヴィタン・オープン英語版 −12 (68-65-68=201) 4打差   ジェーン・ブラロック
22 1971年5月9日 サンアントニオ・アラモ・オープン英語版 −13 (69-66-71=206) 6打差   キャシー・ウィットワース
23 1971年8月15日 レン・イムケ・ビュイック・オープン −10 (70-69-67=206) 1打差   マリーン・ヘギー
24 1972年8月27日 ナショナル・ジューイッシュ・ホスピタル・オープン英語版 −6 (69-70-68=207) 2打差   ジェーン・ブラロック
25 1972年9月17日 クオリティ・ファースト・クラシック英語版 −10 (69-69-68=206) 4打差   マリーン・ヘギー
26 1972年9月24日 リンカーン=マーキュリー・オープン英語版 −4 (73-71-71=215) 1打差   シャロン・ミラー英語版
27 1973年3月18日 オレンジブロッサム・クラシック E (72-75-69=216) 1打差   マリーン・ヘギー
28 1973年9月2日 チャリティ・ゴルフ・クラシック英語版 −8 (71-68-69=208) 5打差   ミュール・ブレア英語版
  キャロル・ジョー・カブラー英語版
  ジュディ・ランキン
  キャシー・ウィットワース
29 1973年10月7日 リンカーン=マーキュリー・オープン −7 (67-72-73-212) 3打差   ドナ・カポニ
  ジョアン・カーナー
30 1974年6月16日 ローソンLPGAオープン英語版 −1 (72-74-69=215) プレーオフ   グロリア・エーレット
31 1974年6月23日 全米女子プロゴルフ選手権 −4 (69-73-73-73=288) 2打差   ジョアン・カーナー
32 1974年7月21日 全米女子オープン +7 (73-73-74-75=295) 1打差   キャロル・マン
  ベス・ストーン
33 1974年8月4日 ジョージ・ワシントン・クラシック英語版 −6 (71-69-73=213) 5打差   キャシー・アハーン
  ジョアン・カーナー
  キャシー・ウィットワース
34 1974年8月25日 ナショナル・ジューイッシュ・ホスピタル・オープン −6 (71-71-71=213) 1打差   ジョアン・カーナー
  ジョイス・カズミエルスキー英語版
35 1974年9月15日 チャリティ・ゴルフ・クラシック −5 (70-72-66=208) 3打差   ジェーン・ブラロック
36 1975年2月9日 ネイプルズ・ルリー・クラシック英語版 −5 (71-72-68=211) 1打差   ドナ・カポニ
  マリリン・スミス
37 1975年4月27日 チャリティ・ゴルフ・クラシック −1 (69-73-70=212) プレーオフ   エイミー・オルコット
  ジュディ・ランキン
38 1975年11月16日 ジャクソンビル・レディース・オープン英語版 +7 (75-71-77=223) 1打差   サンドラ・ポスト
39 1975年11月23日 グレーターフォート・マイヤーズ・クラシック英語版 −6 (66-71-73=210) プレーオフ   パット・ブラッドリー
40 1981年9月20日 ヘンレドン・クラシック英語版 −7 (74-71-68-68=281) 1 stroke   ジュディ・ディッキンソン英語版
41 1982年6月27日 ロチェスター・インターナショナル英語版 −12 (72-68-69-67=276) 6打差   ナンシー・ロペス
  ホリス・ステーシー
42 1982年7月4日 ピーター・ジャクソン・クラシック −8 (71-71-70-68=280) 1打差   ベス・ダニエル

LPGAツアー プレーオフの記録 (9勝7敗)

No. トーナメント 対戦相手 結果
1 1965年 コスモポリタン・オープン   マリーン・ヘギー
  キャシー・ウィットワース
1ホール目バーディ―で勝利
2 1966年 グラスシティ・クラシック   グロリア・エーレット 3ホール目バーディ―で勝利
3 1966年 アラモ・レディース・オープン   シャーリー・エングルホーン 3ホール目バーディ―で勝利
4 1966年 ペンサコーラ・レディース・インビテーショナル   キャシー・ウィットワース 1ホール目パーで勝利
5 1967年 ルイーズ・サグス・インビテーショナル英語版   スージー・バーニング 2ホール目相手のバーディーにより敗北
6 1967年 ミッキー・ライト・インビテーショナル   キャシー・ウィットワース 1ホール目バーディ―で勝利
7 1969年 セントルイス女子インビテーショナル   キャシー・ウィットワース
  ペギー・ウィルソン
3ホール目バーディ―で勝利
1ホール目でウィットワースが脱落
8 1970年 バーディンズ・インビテーショナル   キャロル・マン 1ホール目相手のパーにより敗北
9 1970年 レン・イムケ・ビュイック・オープン   アリシア・ギブソン
  メアリー・ミルズ
ミルズが2ホール目バーディ―で勝利
ヘイニーは1ホール目で脱落
10 1970年 女子ゴルフ・チャリティーズ・オープン英語版   ジュディ・ランキン
  マリリン・スミス
スミスが1ホール目バーディ―で勝利
11 1973年 ラ・カナディエンヌ   ジョスリン・ブーラッサ英語版
  ジュディ・ランキン
ブーラッサが3ホール目パーで勝利
ランキンは2ホール目で脱落
12 1974年 コルゲート・ダイナ・ショア・ウィナーズ・サークル   ジェーン・ブラロック
  ジョー・アン・プレンティス
プレンティスが4ホール目バーディ―で勝利
ヘイニーは2ホール目で脱落
13 1974年 ローソンLPGAオープン   グロリア・エーレット 4ホール目バーディ―で勝利
14 1975年 チャリティ・ゴルフ・クラシック   エイミー・オルコット
  ジュディ・ランキン
4ホール目バーディ―で勝利
ランキンは1ホール目で脱落
15 1975年 グレーターフォート・マイヤーズ・クラシック   パット・ブラッドリー 2ホール目バーディ―で勝利
16 1982年 ヘンレドン・クラシック   ジョアン・カーナー 5ホール目相手のパーにより敗北

JLPGAツアー (1勝) 編集

  • 1975年 サンスターレディス対抗[6]

その他の勝利 (1勝) 編集

メジャー選手権 編集

勝利 (4勝) 編集

選手権 スコア ストローク差 2位の選手
1965年 全米女子プロゴルフ選手権 −5 (70-68-69-72=279) 1打差   クリフォード・アン・クリード英語版
1974年 全米女子プロゴルフ選手権 −4 (69-73-73-73=288) 2打差   ジョアン・カーナー
1974年 全米女子オープン +7 (73-73-74-75=295) 1打差   キャロル・マン  ベス・ストーン
1982年 ピーター・ジャクソン・クラシック −8 (71-71-70-68=280) 1打差   ベス・ダニエル

チーム戦出場 編集

プロ

  • ハンダカップ(アメリカ選抜選手チーム): 2006年(勝利)、2007年(勝利)、2008年(勝利)、2009年(勝利)

脚注 編集

  1. ^ a b c Kelley, Brent. “Sandra Haynie”. Liveabout.com. 2020年9月7日閲覧。
  2. ^ a b Sandra Haynie”. World Golf Hall of Fame.org. 2020年9月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e Sandra Haynie Bio”. LPGA. 2020年9月7日閲覧。
  4. ^ a b LPGA History: Looking Back with Sandra Haynie”. LPGA. 2020年9月7日閲覧。
  5. ^ Schweighofer, Katherine. “2016: LGBTQ Sport and Leisure” (PDF). Dickinson College. p. 24-9. 2020年9月7日閲覧。
  6. ^ 【1975】サンスターレディス対抗: 最終成績”. JLPGA. 2020年9月7日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集