ザグレブ国際アニメーション映画祭

ザグレブ国際アニメーション映画祭 (ザグレブこくさいアニメーションえいがさい、Svjetski festival animiranog filma Animafest Zagreb)は、毎年6月にクロアチアザグレブで開催されるアニメーションを専門に扱う国際映画祭である。

ザグレブ国際アニメーション映画祭
受賞対象アニメーション
開催日毎年6月
クロアチアの旗 クロアチア
主催国際アニメーション映画協会
初回1972年
公式サイトhttp://www.animafest.hr/

概要 編集

1972年クロアチアの首都・ザグレブにて設立。設立当初は隔年での開催であったが、2006年度より毎年の開催となる。以降、偶数年には短編映画、奇数年には長編映画が上映。2015年度からは毎年、長編と短編が共に取り扱われるようになった。

国際アニメーション映画協会映画芸術科学アカデミー公認の国際映画祭であり、アヌシーオタワ広島(2020年終了)と並ぶ、世界4大アニメーションフェスティバルとして知られている[1]

部門構成と賞 編集

長編部門 (Feature Films Competition)
  • グランプリ
  • 観客賞
短編部門 (Short Films Competition)
  • グランプリ
  • ゴールデン・ザグレブ賞
  • ズラトコ・グルギッチ賞
  • 観客賞
学生部門 (Student Films Competition)
  • 最優秀作品賞
児童部門 (Films for Children Competition)
  • 最優秀作品賞

短編部門グランプリ 編集

開催年 題名 監督 製作国
1972年 ケルジェネツの戦い
Secha Pri Kerzhentse
イワン・イワノフ=ワノ
ユーリ・ノルシュテイン
  ソビエト連邦
1974年 日記
Dnevnik
ネデリコ・ドラギッチ   ユーゴスラビア
1976年 開催中止 - -
1978年 サティマニア
Satiemania
ズデンコ・ガスパロビッチ   ユーゴスラビア
1980年 話の話
Skazka skazok
ユーリ・ノルシュテイン   ソビエト連邦
1982年 該当作なし - -
1984年 ジャンピング 手塚治虫   日本
1986年 該当作なし - -
1988年 草上の朝食
Eine murul
プリート・パルン   ソビエト連邦
1990年 The Brooch Pin And The Sinful Clasp JoWonder   イギリス
1992年 フランツ・カフカ
Franz Kafka
ピョートル・ドゥマウァ   ポーランド
1994年 ペンギンに気をつけろ!
The Wrong Trousers
ニック・パーク   イギリス
1996年 1895 プリート・パルン
ヤンノ・プルトゥマ
  エストニア
1998年 水の精
Rusalka
アレクサンドル・ペトロフ   ロシア
2000年 ある一日のはじまり
When the Day Breaks
ウェンディー・ティルビー
アマンダ・フォービス
  カナダ
2002年 岸辺のふたり マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット   オランダ
2004年 頭山 山村浩二   日本
2006年 Dreams and Desires – Family Ties ジョアンナ・クイン   イギリス
2008年 The Pearce Sisters ルイス・クック   イギリス
2010年 雨のなかのダイバー
When the Day Breaks
オルガ・ パルン
プリート・パルン
  エストニア
2012年 オー、ウィリー
Oh Willy...
エマ・ドゥ・スワーフ
マーク・ジェームス・ロエルズ
  ベルギー
2014年 恋愛ごっこ
Love games
チョン・ユミ   韓国
2015年 We Can't Live Without Cosmos コンスタンティン・ブロンジット   ロシア
2016年 Endgame フィル・ムロイ   イギリス
2017年 Nighthawk シュペラ・チャデジュ   クロアチア
2018年 La Chute ボリス・ラベ   フランス
2019年 Acid Rain トマーシュ・ポパクル   ポーランド
2020年 Just a Guy 原翔子   ドイツ
2021年 夜行バス
Night Bus
謝文明   中華民国
2022年 o homem do lixo laura gonçalves   ポルトガル
2023年 Oneluv Varya Yakovleva   ロシア

長編部門グランプリ 編集

開催年 題名 監督 製作国
2005年 Terkel i knibe Kresten Vestbjerg Andersen
Thorbjørn Christoffersen
ステファン・フエルマーク
  デンマーク
2007年 アズールとアスマール
Azur et Asmar
ミッシェル・オスロ   フランス
2009年 戦場でワルツを アリ・フォルマン   イスラエル
2011年 マイ・ドッグ・チューリップ
My Dog Tulip
ポール・フィエリンガー
サンドラ・フィエリンガー
  アメリカ合衆国
2013年 はちみつ色のユン
Couleur de peau: miel
ローラン・ボアロー
ユング・エナン
  ベルギー
  フランス
2015年 父を探して
O Menino e o Mundo
アレ・アブレウ   ブラジル
2016年 The Magic Mountain アンダ・ダミアン   ルーマニア
2017年 レッドタートル ある島の物語 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット   フランス
  ベルギー
  日本
2018年 This Magnificent Cake! エマ・ドゥ・スワーフ
マーク・ジェイムス・ロエルズ
  ベルギー
  フランス
  オランダ
2019年 Ruben Brandt, Collector Milorad Krstić   ハンガリー
2021年 Nos ili zagovor netakikh Andrey Khrzhanovsky   ロシア
2022年 マード私の太陽
My Sunny Maad
ミハエラ・パヴラートヴァー   チェコ
  フランス
  スロバキア
2023年 私の結婚と恋話し
My Love Affair with Marriage
シグネ・バウマネ   ラトビア
  アメリカ合衆国
  ルクセンブルク

日本の受賞者および作品 編集

開催年 題名 監督 部門
1984年 ジャンピング 手塚治虫 短編部門 グランプリ
2004年 頭山 山村浩二 短編部門 グランプリ
2016年 水準原点 折笠良 短編部門 ゴールデン・ザグレブ賞
2020年 Just a Guy 原翔子 短編部門 グランプリ
2020年 マイ エクササイズ 和田淳 短編部門 審査員特別賞

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集