ザビア・ハーバートXavier Herbert1901年5月15日 - 1984年11月10日)は、オーストラリア作家1975年にオーストラリアにおけるもっとも権威ある文学賞であるマイルズ・フランクリン賞を受賞した『かわいそうな私の国』(英題:Poor Fellow My Country)を著したことで知られる。

ザビア・ハーバート(1938年)

出生 編集

ハーバートは1901年、西オーストラリア州ジェラルトンに生まれた。メルボルン大学薬学部中退後は職を転々とし、オーストラリアの各地を渡り歩いた。1927年ノーザンテリトリーダーウィンに至ると、その風土にとりつかれた。その後1930年イギリスに渡り、妻となるユダヤ系女性のサディ・ノードンと知り合った。

1938年、ダーウィン周辺を舞台としたアボリジニと白人混血児の運命を描いた『キャプリコーニア』(英題:Capricornia)を発表し、作家としてデビューした。この作品は1975年第二次世界大戦を背景により大きなスケールで描きなおされ、長編小説『かわいそうな私の国』として発表され、国内外に大きな反響を呼んだ。同作品は日本では越智道雄によって翻訳出版され、1983年に日本翻訳出版文化賞を受賞している[1]

1984年、83歳で死去。

作品 編集

脚注 編集

  1. ^ NPO法人 日本翻訳家協会. “日本翻訳出版文化賞受賞作品”. 2010年2月5日閲覧。

参考文献 編集

  • 矢野將『オセアニアを知る事典 - ハーバート』平凡社、1990年、222-223頁。ISBN 4582126278 

外部リンク 編集