シィライン青森県青森市に本社を置く第三セクターの船会社である。Shimokita Isolate Island Lineを略してシィラインと呼ばれている。

シィライン 株式会社
Sii Line co.,LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
038-0012
青森県青森市柳川1-4-1
設立 2005年9月30日
業種 海運業
法人番号 5420001004556 ウィキデータを編集
事業内容 一般旅客定期航路事業
代表者 代表取締役社長 山崎隆一
主要株主 むつ市、佐井村
外部リンク http://www.sii-line.co.jp
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概要 編集

下北汽船(現:むつ湾フェリー)より離島航路指定を受けている青森 - 佐井航路を引き継いで発足した。日本ではほぼ唯一となる、陸路では交通困難な僻地を、高速船により海路で結ぶ路線であり、離島航路としての扱いを受けていたが、2023年(令和5年)3月31日に航路が廃止となった。

青森市から佐井村大間町を最短で結ぶ公共交通機関であり、日常の足として利用されていた。冬期間(12月上旬から4月下旬まで)は、国道338号の脇野沢-牛滝間が通行止区間となるため、当航路で補完している。

航行中は、沖合から仏ヶ浦を望むことが出来るほか、マグロなど津軽海峡を行き交う魚群の回遊を楽しむことも出来る。

沿革 編集

  • 2005年9月30日 - 設立。
  • 2006年1月1日 - 下北汽船株式会社(現:むつ湾フェリー株式会社)より、青森 - 佐井航路を譲受。
  • 2008年11月13日 - 「ほくと」の老朽化に伴い、新造船「ポーラスター」に置き換え、就航。
  • 2022年6月14日 - 「ポーラスター」の機関不具合の為、この日から全便運休。7月30日からの運航再開を予定。
  • 2023年3月31日 - 運航終了。前年3月、むつ市と佐井村は、運航中の高速船「ポーラスター」建造の借入金の支払いが2022年11月で終了する事から、シィラインに対する赤字補填を終了。これを受けて2022年度末で運航を終了する方針を示していた[1]

航路 編集

※運航終了時点の情報を記載する。

船舶 編集

 
ポーラスター
 
2008年まで運航していた「ほくと」

運航されていた過去の船舶 編集

ポーラスター
2008年11月13日就航、墨田川造船建造。
全長32m、全幅6m、旅客定員90名、ディーゼル2基、機関出力2,856PS、最大速力23ノット
利用実績に基づいて旅客定員が減らされた一方、船体を鋼製に変更、機関出力の強化により、荒天時の就航率が改善された。
ほくと
1987年就航、2008年11月12日引退、墨田川造船建造。
90総トン、全長30m、全幅6m、旅客定員126名、ディーゼル2基、機関出力2,000PS、最大速力23ノット
アルミ製高速船で、船内には自動販売機、公衆電話が設置されていた。貨物輸送は行っていなかったが、手荷物(縦×横×高さ200cm以下)およびバイク自転車の搭載が可能であった。

脚注 編集

  1. ^ シィライン運航終了へ/青森-佐井航路 - WEB東奥・2022年3月9日、同年5月28日閲覧

外部リンク 編集