シエルバ C.6
Cierva C.6
概要
用途 実験機
乗員 パイロット1名または2名
初飛行 1924年3月
製造者 フアン・デ・ラ・シエルバ
寸法
全長 9 m (29 ft 6 in)
回転翼直径 10m (32 ft 9½ in)
重量
最大離陸 900 kg (1984 lb)
動力
エンジン ルローン社製ロータリーエンジン9気筒
出力 110 HP
性能(目安)
最大速度 100 km/h


シエルバ C.6フアン・デ・ラ・シエルバが製作した6番目のオートジャイロで、ある程度の距離/時間の飛行に成功した初めての機体である。

概要 編集

アブロ 504の機体に回転翼を取り付けたもので、回転翼の回転面を傾けることによる制御もできたが、横風などに対応するために補助翼方向舵昇降舵の三舵に頼るところが大きかった。

1924年3月に3回の初飛行を行い、このうち一回は、クアトロ・ビエントス空港からヘタフェ空軍基地までの約8分間/10.5km(6.5マイル)を飛ぶことに成功した。

フアン・デ・ラ・シエルバは1925年にC.6をイギリス空軍省に持ち込んでデモンストレーションを行い、1926年に実業家のジェームズ・ジョージ・ウィアー英語版の援助を受けシエルバ・オートジャイロ・カンパニーをイギリスで設立した。

1992年に開催されたセビリア万国博覧会でシエルバ C.6のレプリカが製作された。このレプリカは現在、スペイン航空宇宙博物館英語版で展示されている。