シド (Syd、本名: Sydney Loren Bennett、1992年4月23日 - ) は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の歌手ソングライター音楽プロデューサーである。以前はシド・ザ・キッドSyd tha Kyd)の名で活動していた。タイラー・ザ・クリエイター率いるヒップホップグループOdd Futureのメンバーで、現在はソウルバンドのジ・インターネットや、ソロアーティストとして活動している[1]

Syd
出生名 Sydney Loren Bennett
シドニー・ローレン・ベネット
別名
  • Syd tha Kyd
  • Frisco
生誕 (1992-04-23) 1992年4月23日(31歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル
職業
  • 歌手
  • ソングライター
担当楽器
  • ヴォーカル
活動期間 2009年 - 現在
レーベル
共同作業者

来歴 編集

 
Odd FutureのライブでDJを務めるSyd(2011年)

1992年4月23日、シドことシドニー・ローレン・ベネットはカリフォルニア州ロサンゼルス出身で生まれた。母親はかつてDJを目指しており、叔父は有名なレゲエ・プロデューサーのマイキー・ベネット(Mikey Bennett)である[2][3]。シドが14歳の時、自宅に小さな音楽スタジオを作り、サウンド・エンジニアリングを学び音楽プロデュースの世界に入った[3]

2008年、タイラー・ザ・クリエイターが主催するヒップホップグループOdd Futureに加入する[4]

2011年2月27日、ソロ・デビューEP『Raunchboots』をリリースした。同年、シドはOdd Futureのメンバーであるマット・マーシャンズらと共にThe Internetを結成する。

2016年3月11日、Odd Futureから脱退を正式に発表した[5]

2017年1月13日、ソロデビューシングル「All About Me」をリリース。プロデュースはジ・インターネットのメンバーであるスティーヴ・レイシーが担当した。2月3日、初のソロアルバム『Fin』をリリースする。

9月7日、3曲入りEP『Always Never Home』をリリースした。

人物 編集

インタビューなどで、シドはゲイであることを明かしている。彼女は自分のセクシュアリティには満足しているが、それが自分のキャリアを定義されることを拒んでいる。彼女は私生活の話が自分の音楽に影を落とすことを心配しており、レズビアンという言葉が嫌いだとまで言っている[6]

2012年1月、歌手のアリシア・キーズに対して、同性愛者である事をカミングアウトするべきだと主張した[7]

ディスコグラフィー 編集

ソロ作品 編集

  • Raunchboots EP (2011年)
  • Fin (2017年)
  • Always Never Home (2017年)

ジ・インターネット 編集

  • Purple Naked Ladies (2011年)
  • Feel Good (2013年)
  • Ego Death (2015年)
  • Hive Mind (2018年)

Odd Future 編集

  • The Odd Future Tape Vol. 2 (2011年)

脚注 編集

  1. ^ Don’t Mourn the End of Odd Future, It’s a Waste of Time” (英語). www.vice.com. 2020年11月1日閲覧。
  2. ^ Mikey Bennett 'pencils out' songwriting career” (英語). jamaica-gleaner.com (2010年12月10日). 2020年11月2日閲覧。
  3. ^ a b Odd Future’s Syd the Kyd Talks Music, Identity and The Internet | Mass Appeal”. web.archive.org (2012年9月22日). 2020年11月2日閲覧。
  4. ^ Syd The Kyd” (英語). Interview Magazine (2011年10月23日). 2020年11月2日閲覧。
  5. ^ https://hiphopdx.com, HipHopDX- (2016年3月11日). “Syd Tha Kyd Details Departure From Odd Future”. HipHopDX. 2020年11月2日閲覧。
  6. ^ Odd Future's Syd the Kyd Joins The Internet” (英語). LA Weekly (2012年1月12日). 2020年11月2日閲覧。
  7. ^ オッド・フューチャーのシド、「アリシア・キーズはカミングアウトしてほしい」 - bmr.jp

外部リンク 編集