『シベリア物語』ロシア語: Сказание о земле Сибирской英語:Ballad of Siberia)はソ連の「石の花」(1946年)に続く2番目のカラー映画である。劇場公開名は『シベリヤ物語』[1]

シベリヤ物語[1]
Сказание о земле Сибирской
監督 イヴァン・プィリエフ[1]
原作 イヴァン・プィリエフ[1]
音楽 ニコライ・クリューコフ[1]
撮影 ワレンチ・パブロフ[1]
製作会社 モスフィルム
公開 ソビエト連邦の旗 1947年
日本の旗 1948年11月26日[1]
上映時間 114分[1]
製作国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 [1]
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主演はウラジミール・ドルージュニコフとマリーナ・ラディーニナで、「シベリア大地の歌」、「さすらい人」(バイカルのほとり)、「君知りて」などの歌が多く披露されるミュージカル風の、第二次世界大戦後のシベリア開拓の物語である。

1947年度プラハ国際映画コンクールで一等に入選。同年度のスターリン芸術映画賞を受賞[1]

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替(初回放送1964年10月14日『深夜劇場』)

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多くの歌が挿入されている。

  • 「シベリア大地の歌」(イェヴゲーニィ・ドルマトフスキー作詞、ニコライ・クリュコフ作曲)
  • 「シベリア賛歌」(イェヴゲーニィ・ルマトフスキー作詞、ニコライ・クリュコフ作曲)
  • さすらい人」(別名:バイカル湖のほとり、シベリア民謡)
  • 「君知りて」(ロシア民謡)

など

日本公開 編集

映画館の入場料が十円(税金50%込み)だったころに、最初は2本のプリントから、のちに7本のプリントとなり、配給収入三千万円を稼ぎ、当時の年間映画興行収入のトップとなった。[2]

影響 編集

このあと同じ監督、主演で同様のミュージカル風カラー映画「クバンのコサック」(1949年)も作られている。

この映画は日本の戦後の「うたごえ運動」と「歌声喫茶」に大きな影響を与えたといわれている。[3]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j シベリヤ物語 劇場公開日1948年11月映画.com
  2. ^ 日野康一『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、出版キネマ旬報、1984年
  3. ^ 歌声喫茶のころ

外部リンク 編集