ショート スペリン

下部エンジンポッドにデ・ハビランド ジャイロンを搭載して試験中のスペリン 1955年9月、ファーンボロでの撮影

下部エンジンポッドにデ・ハビランド ジャイロンを搭載して試験中のスペリン
1955年9月、ファーンボロでの撮影

ショート スペリン (Short Sperrin) はイギリスで試作されたジェット重爆撃機である。

“スペリン(Sperrin)”の名はアイルランドにある山脈にちなむ。

概要 編集

アブロ リンカーン爆撃機と最新鋭のジェット4発爆撃機(3Vボマー)の繋ぎとなる機体として開発された4発機で、1951年に初飛行した。しかし、ジェット機としてはあまりにも保守的な設計だったことと、同時期に開発されていたビッカース ヴァリアント爆撃機の実用化に目処がたったため、試作機2機の生産で終わった。2機の試作機は、大型機開発のための様々なテスト母体として利用された。

機体の設計は堅実なものだが、4基のジェットエンジンを片翼2基ずつ、左右に並べるのではなく上下に重ねる形で搭載していることが大きな特徴である。

スペック 編集

 
ショート スペリン 三面図

関連項目 編集