ショーン・ゲイル1962年3月8日- )はバージニア州ニューポートニューズ出身のアメリカンフットボール選手。ポジションはディフェンシブバックシカゴ・ベアーズで11シーズン、サンディエゴ・チャージャーズで1シーズンプレーした。ベアーズが第20回スーパーボウルで優勝した当時のメンバーである[1]スーパーボウル・シャッフルのメンバーにも入っている[2]

ショーン・ゲイル
Shaun Gayle
基本情報
ポジション
セイフティ
生年月日 (1962-03-08) 1962年3月8日(62歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国バージニア州ニューポートニューズ
身長: 5' 11" =約180.3cm
体重: 202 lb =約91.6kg
経歴
大学 オハイオ州立大学
NFLドラフト 1984年 - 10巡目全体271位
初出場年 1984年
初出場チーム シカゴ・ベアーズ
所属歴
1984-1994 シカゴ・ベアーズ
1995年 サンディエゴ・チャージャーズ
受賞歴・記録

NFL 通算成績
インターセプト 16回
タッチダウン 2回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

現在、イギリスSky SportsでNFLのゲスト解説者を務めている。

経歴 編集

オハイオ州立大学から1984年NFLドラフト10巡でシカゴ・ベアーズに指名されて入団した。

1986年1月5日のニューヨーク・ジャイアンツとのディビジョナルプレーオフでは、NFL最短記録となる、5ヤードのパントリターンTDを決めている[3][4]

1987年9月、故障者リスト入りしたが[5]、11月にアクティブロースターに復帰、スペシャルチームのキャプテンを務めた[6]

1989年にはチーム2位タイの3インターセプトをあげた[7]

1991年、開幕から故障者リスト入りしたが[8]、9月中に復帰[9]、怪我で出場辞退をしたティム・マクドナルドの代わりにプロボウルに選ばれた[10]

1994年3月、フリーエージェントとなったが[11]、その後、ベアーズと契約し、この年までプレーした。

1995年サンディエゴ・チャージャーズに加入、同年12月23日のニューヨーク・ジャイアンツ戦で99ヤードのパントリターンTDを決めて、逆転勝利に貢献[12]、チャージャーズは4年間で3回目のプレーオフ出場を決めた[13]

2012年、現役時代頭部に受けた怪我により、脳に損傷を受けたとして、NFLを相手に訴訟を起こした。彼によると現役時代に起こした脳震盪によると見られる記憶障害頭痛認知障害が起きているという。元ベアーズの選手ではデイブ・デュアソンが脳震盪による障害に悩まされ、2011年2月に胸を撃って自殺[14]、その遺族も同様の訴訟を起こしている[15]。他にもキース・ヴァンホーンデニス・ジェントリージム・マクマーンシェーン・マシューズなど元ベアーズの選手を含む2600人以上がNFLを訴えている[16]

人物 編集

現役時代は、ハードヒットで鳴らした[17]

ベアーズ時代のチームメート、デイブ・デュアソン、チャージャーズ時代のチームメート、ジュニア・セアウの自殺にはショックを受けたことを明かした[14]

ウィスコンシン州ポトシ出身のガールフレンド、ロニ・ロイターが2007年10月4日に殺害された。彼女は当時妊娠7ヶ月でゲイルの娘がお腹の中にいたが、家で射殺され胎児も亡くなった。彼女は口径9mmのピストルで複数回撃たれており、2発の弾丸が胃に当たっていた。亡くなった彼女の財布には、ゲイルが同時に18人の女性と交際しているといった内容の手紙が入っていた。そうした手紙は、ゲイルやその友人、ロイターの母親にも送られており、当初、ゲイルは2006年に破局した後も、彼にストーカー行為をしていたポーランド人女性が犯人に違いないと主張し、その女性は取り調べを受けたがアリバイがあった[18][19]

警察がゲイルのパソコンを調べたところ、電子メールハッキングされており、サイバーストーキングされていたことがわかり、それはポーランド女性ではなく、マルニ・ヤンであった。彼女はキーロガーによって、ゲイルがパソコンに打ち込む内容を監視していたのであった[18]

2009年3月3日、41歳の、マルニ・ヤンは第一級謀殺容疑で逮捕され、起訴された。そして2011年3月、第一級謀殺での有罪判決が下された[20]

脚注 編集

  1. ^ Take Dat! And party”. Sky Sports (2010年2月8日). 2012年9月9日閲覧。
  2. ^ Diana Wallace (2011年3月13日). “Shaun Gayle's other tale: Children's book author”. シカゴ・トリビューン. 2012年9月9日閲覧。
  3. ^ Melissa Isaacson (2011年1月5日). “Determined and dominant”. ESPN. 2012年9月9日閲覧。
  4. ^ New York Giants 0 at Chicago Bears 21 Sunday, January 5, 1986”. pro-football-reference.com. 2012年9月9日閲覧。
  5. ^ Transactions”. ニューヨーク・タイムズ (1987年9月9日). 2012年9月10日閲覧。
  6. ^ Bears Activate Shaun Gayle”. シカゴ・トリビューン (1987年11月7日). 2012年9月10日閲覧。
  7. ^ Chicago Bear Interceptions by Year, 1941-1996”. cogsci.indiana.edu. 2012年9月10日閲覧。
  8. ^ TRANSACTIONS”. ニューヨーク・タイムズ (1991年8月28日). 2012年9月10日閲覧。
  9. ^ TRANSACTIONS”. ニューヨーク・タイムズ (1991年9月26日). 2012年9月10日閲覧。
  10. ^ PRO FOOTBALL DAILY REPORT : AROUND THE NFL : Bears' Gayle Gets Spot in Pro Bowl”. ロサンゼルス・タイムズ (1991年12月24日). 2012年9月9日閲覧。
  11. ^ Fred Mitchell (1994年3月10日). “Dante Jones Re-signs With Bears”. シカゴ・トリビューン. 2013年7月8日閲覧。
  12. ^ BILL PLASCHKE (1995年12月28日). “Afc Playoff Capsules”. ロサンゼルス・タイムズ. 2012年9月9日閲覧。
  13. ^ Chargers fans to select top 20 moments”. chargers.com (2009年6月1日). 2012年9月9日閲覧。
  14. ^ a b Ex-Bear Gayle on Seau: 'It mirrors the situation with Dave'”. シカゴ・トリビューン (2012年5月2日). 2012年9月10日閲覧。
  15. ^ Shaun Gayle Files Brain Injury Lawsuit Against NFL”. lawfirmnewswire.com (2012年9月3日). 2012年9月10日閲覧。
  16. ^ Shaun Gayle Joins List of NFL Players to Sue Over Head Injuries: A Fan's Take”. Yahoo! (2012年7月11日). 2012年9月10日閲覧。
  17. ^ Rick Telander (1994年10月24日). “Shaun Gayle”. スポーツ・イラストレイテッド. 2012年9月10日閲覧。
  18. ^ a b MARC DORIAN and EMILY JUST (2011年4月14日). “Shaun Gayle Exclusive: Pregnant Girlfriend's Killing Exposes Obsessive Stalker”. ABC. 2012年9月9日閲覧。
  19. ^ 嫉妬に狂ったストーカー女の凶行”. ブラマヨ衝撃ファイル 世界のコワ〜イ女たち. 2012年9月10日閲覧。
  20. ^ Marni Yang convicted of murdering girlfriend of Shaun Gayle, ex-Chicago Bear”. CBS (2011年3月16日). 2012年9月9日閲覧。

外部リンク 編集