シルク・ディグリーズ

ボズ・スキャッグスのアルバム

シルク・ディグリーズ』(Silk Degrees)は、ボズ・スキャッグス1976年に発表したスタジオ・アルバム

シルク・ディグリーズ
ボズ・スキャッグススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル アダルト・コンテンポラリーR&B
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ジョー・ウィザート
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(アメリカ・Billboard 200
  • 20位(イギリス[1]
  • 50位(日本[2]
  • ボズ・スキャッグス アルバム 年表
    スロー・ダンサー
    (1974年)
    シルク・ディグリーズ
    (1976年)
    ダウン・トゥー・ゼン・レフト
    (1977年)
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    解説 編集

    自身の出世作となり、Billboard 200ではスキャッグスにとって初のトップ10入りを果たし(最高2位)、R&Bチャートでは6位に達した[3]。また、スキャッグスのアルバムとしては初めて全英アルバムチャート入りし、20位に達した[1]

    シングル「ロウダウン」はBillboard Hot 100で3位、R&Bチャートとディスコ・チャートで5位に達し、同曲はグラミー賞において最優秀R&B楽曲賞を受賞した[3]。特に「ウィ・アー・オール・アローン」は、多くのミュージシャンが採り上げるスタンダード・ナンバーとなった。スキャッグスは、1976年9月25日放映の『サタデー・ナイト・ライブ』にゲスト出演し、本作から「ロウダウン」と「何て言えばいいんだろう」を披露した[4]

    本作に参加したスタジオ・ミュージシャンのうち、デヴィッド・ペイチデヴィッド・ハンゲイトジェフ・ポーカロの3人は、この時の共演をきっかけにTOTOを結成した[5]

    収録曲 編集

    特記なき楽曲はボズ・スキャッグスとデヴィッド・ペイチの共作。

    1. 何て言えばいいんだろう - "What Can I Say" - 3:00
    2. ジョージア - "Georgia" (Boz Scaggs) - 3:56
    3. ジャンプ・ストリート - "Jump Street" - 5:11
    4. あの娘に何をさせたいんだ - "What Do You Want the Girl to Do" (Allen Toussaint) - 3:50
    5. ハーバー・ライト - "Harbor Lights" (B. Scaggs) - 5:56
    6. ロウダウン - "Lowdown" - 5:16
    7. イッツ・オーヴァー - "It's Over" - 2:51
    8. 明日に愛して - "Love Me Tomorrow" (David Paich) - 3:16
    9. リド・シャッフル - "Lido Shuffle" - 3:41
    10. ウィアー・オール・アローン - "We're All Alone" (B. Scaggs) - 4:12 _初リリース時の邦題は「二人だけ」
      下記3曲は2007年リマスター盤のボーナス・トラック。いずれも1976年8月15日のロサンゼルス公演におけるライヴ音源。
    11. 何て言えばいいんだろう (ライヴ) - "What Can I Say" - 3:24
    12. ジャンプ・ストリート (ライヴ) - "Jump Street" - 5:07
    13. イッツ・オーヴァー (ライヴ) - "It's Over" - 3:37

    参加ミュージシャン 編集

    脚注 編集

    1. ^ a b BOZ SCAGGS | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    2. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、269頁。ISBN 4-87131-025-6 
    3. ^ a b Boz Scaggs - Awards”. AllMusic. 2016年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月19日閲覧。
    4. ^ "Saturday Night Live" Norman Lear / Boz Scaggs (1976) -Plot Summary-(IMDb.com)
    5. ^ 日本盤CD(MHCP 563)ライナーノーツ(天辰保文、2004年10月)