シルディ・サイ・ババ

インドの霊的指導者

シルディ・サイ・ババヒンディー語शिरडी के साईं बाबा英語Shirdi Sai Baba, 1838年9月27日 - 1918年10月15日)は、別名「シルディのサイ・ババ」と云われたインドの霊的指導者。身長189㎝。なお、シルディ・サイ・ババの正確な発音は、シルディー・サーイー・バーバー(Shirdī Sāī Bābā)である。

शिरडी के साईं बाबा
シルディ・サイ・ババ
Sai Baba
個人情報
死没

1918年10月15日(1918-10-15)

[1]
イギリス領インド帝国ボンベイ州シルディ
墓所 シルディ、サマディ・マンディール寺院
国籍 インド
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人物 編集

 
若き日のサイ・ババ

サイ・ババはヒンドゥーヨーガ行者 (yogi) 、イスラームの修行僧つまりファキール(fakir) であり、没後も数多くのイスラーム教徒・ヒンドゥー教徒から聖者として崇められている。

ヒンドゥー教徒の中には、シルディ・サイ・ババをシヴァダッタートレーヤー、またはカビールの生まれ変わりであると信じている者もおり、真の霊性の師 (satguru)として広く信仰されている。

呼称 編集

「サーイー・バーバー(サイ・ババ)」という名は、イスラーム文化とインド文化が混合した呼称である。サーイー (Sāī) は、ペルシャ語で「聖なる者」、「聖者」を表し、通常、イスラム教の苦行者を意味する。また、バーバ ー(Bābā) は、インド語圏で「父」を示す。2つの信仰が1人の聖者によって融合し、「サーイー・バーバー = 聖なる父」という名称が生まれる。

前史 編集

サイ・ババはマハーラーシュトラの町はずれのシルディーという村で生まれたが、16歳になるまでの人生(出生、両親)は謎に満ちており、多数の仮説・推測が提議されている。

逸話 編集

盗みを働いた男が警察に捕まった。男は腹いせに、「あいつに言われてやったんだ」とサイ・ババの名を挙げる。サイ・ババは既に名が知られていた。無論、警察は信じない。しかし冗談まじりに、「勿論ウソですよね」と聞きに行く。サイ・ババは言う。「そうだ、私に言われてやったのだ。全ての人は神の思し召しで行動しているのだから。」

この一言により、サイ・ババは神の化身と崇められるようになった。

脚注 編集

関連項目 編集