シーローンチ・コマンダー

シーローンチ・コマンダー(Sea Launch Commander)はシーローンチの海上ロケット打ち上げ司令船である。スコットランドグラスゴーアーカー・クバナーによって建造された。母港はカリフォルニア州ロングビーチ

母港に停泊するシーローンチ・コマンダー

概要 編集

本船は既存の大型船舶を改造したものではなく、ロケット打ち上げ専用に設計・建造されている。ロケット打ち上げに必要な通信設備・発射管制設備のほか、ロケット整備用格納庫を持つ。石油プラットホームを改造した打ち上げプラットホーム「オーシャン・オデッセイ」と2隻セットで運用される。

1997年に船体が完成し、同年秋にロシアでロケットの誘導指示システムがインストールされ動作テストの後、パナマ運河を通り母港ロングビーチに到着。1999年3月27日最初の衛星打ち上げが行われ、同年10月9日に最初の商業衛星の打ち上げが行われた。

諸元・設備 編集

  • 全長:約201メートル(660フィート)
  • 全幅:約32メートル(106フィート)
  • 排水量:3万4000トン
  • 航続距離:1万8000海里

打ち上げ設備の他に乗務員及び顧客を約240名を収容する宿泊設備、医療設備、ダイニングルーム、レクリエーションおよびエンターテインメント施設を備えている。

関連項目 編集