ジェフ・ローバー

アメリカ合衆国のキーボーディスト、音楽プロデューサー、作曲家 (1952-)

ジェフ・ローバーJeff Lorber1952年11月4日 - )は、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のスムーズ・ジャズフュージョンのキーボーディストで音楽プロデューサー、作曲家。

ジェフ・ローバー
Jeff Lorber
基本情報
出生名 Jeffrey H. Lorber
生誕 (1952-11-04) 1952年11月4日(71歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州フィラデルフィア
ジャンル ジャズスムーズジャズジャズポップフュージョン
職業 ミュージシャン作曲家音楽プロデューサー
担当楽器 ピアノキーボード
活動期間 1975年 -
レーベル ヘッズ・アップピーク・レコード(現)、ブルーノート・レコードナラダ・プロダクションゼブラ・レコードヴァーヴ・レコードワーナー・ブラザース・レコードアリスタ・レコード、インナー・シティ・レコード

ファンキーなサウンドと、斬新なコード進行が特徴。本人も、クールなコードチェンジを常に意識した曲作りをしていると語っている。古くからスムーズ・ジャズの雛形とでもいうべき音楽を演奏している。

ケニー・G(当時はケニー・ゴアリック名義で)やデイヴ・コーズアート・ポーターなどの人気サックス奏者が彼のグループから輩出された。

音楽プロデューサーの兼松光と交流があり、彼がプロデュースした当山ひとみやERINAのアルバムでアレンジャーを務めたこともある。

略歴 編集

4歳よりクラシック・ピアノを演奏し始め、9歳よりジャズを演奏し始める。バークリー音楽大学に入学、卒業後の1977年に自己バンド「ジェフ・ローバー・フュージョン」を結成し、同名アルバムでデビュー。1979年にはアリスタ・レコードに移籍し、アルバム『ウォーター・サイン』をリリースした。1981年にグループ活動を休止、翌年にアルバム『イッツ・ア・ファクト』でソロ・デビューをする。1986年にはワーナー・ブラザース・レコードと契約、アルバム『プライヴェイト・パッション』をリリース。このアルバムはヒットするが、レーベル側と彼の意向の不一致により、暫くリーダー作を出さず、プロデューサーや作曲家として活躍する。

1993年にはヴァーヴ・ミュージック・グループヴァーヴ・フォアキャストからアルバム『ワース・ウェイティング・フォー』をリリースしソロ活動を再開する。2003年にはナラダ・レコードに移る。2004年にマーロン・マクレインナサニエル・フィリップス等とシェイズ・オブ・ソウルを結成、セルフタイトル・アルバムを発表。テリー・スタントンや、クリス・ボッティ等をゲストに呼んでいる。アート・ポーターを加えた曲もあるが、彼は故人であり、過去の音源を使用したものである。

2007年にはナラダの親会社となるブルーノートから『ヒー・ハド・ア・ハット』を、2008年にはピーク・レコードから『Heard That』をリリース。

2010年には初期の自己バンド「ジェフ・ローバー・フュージョン」をリユニオンし、アルバム『Now Is the Time』をリリースした。

ディスコグラフィ 編集

ジェフ・ローバー・フュージョン 編集

  • 『ザ・ジェフ・ローバー・フュージョン』 - The Jeff Lorber Fusion (1977年、Inner City)
  • 『ソフト・スペース』 - Soft Space (1978年、Inner City)
  • 『ウォーター・サイン』 - Water Sign (1979年、Arista)
  • 『ウィザード・アイランド』 - Wizard Island (1980年、Arista)
  • 『ギャラクシアン』 - Galaxian (1981年、Arista)
  • Now Is the Time (2010年、Heads Up)
  • 『ギャラクシー』 - Garaxy (2012年、Heads Up)
  • Hacienda (2013年、Heads Up)
  • Step It Up (2015年、Heads Up)
  • Prototype (2017年、Shanachie)
  • Impact (2018年、Shanachie)
  • Eleven (2019年、Concord Jazz) ※with マイク・スターン
  • Space-Time (2021年、Shanachie)

ソロ・アルバム 編集

  • 『イッツ・ア・ファクト』 - It's a Fact (1982年、Arista)
  • 『ヒート・オブ・ザ・ナイト』 - In the Heat of the Night (1984年、Arista)
  • 『ステップ・バイ・ステップ』 - Step by Step (1985年、Arista)
  • 『プライヴェイト・パッション』 - Private Passion (1986年、Warner Bros.)
  • 『ワース・ウェイティング・フォー』 - Worth Waiting for (1993年、Verve Forecast)
  • 『ウェスト・サイド・ストーリーズ』 - West Side Stories (1994年、Verve Forecast)
  • 『ステート・オブ・グレース』 - State of Grace (1996年、Verve Forecast)
  • 『ミッドナイト』 - Midnight (1998年、Zebra Records)
  • The Definitive Collection (2000年、Arista) ※コンピレーション
  • Kickin' It (2001年、Samson)
  • 『ヴェリー・ベスト・オブ・ジェフ・ローバー』 - The Very Best of Jeff Lorber (2002年、GRP/Verve) ※コンピレーション
  • Philly Style (2003年、Narada Jazz)
  • Flipside (2005年、Narada Jazz)
  • 『ヒー・ハド・ア・ハット』 - He Had a Hat (2007年、Blue Note)
  • Heard That (2008年、Peak Records)
  • 『BOP』 - Bop (A CD To Help Fund The Cure For PKD) (2015年、Agate) ※with チャック・ローブ

シェイズ・オブ・ソウル 編集

  • Shades of Soul (2004年、Narada Jazz)

ジャズ・ファンク・ソウル 編集

  • Jazz Funk Soul (2014年、Shanachie)
  • More Serious Business (2016年、Shanachie)
  • Life And Times (2019年、Shanachie)

外部リンク 編集