ジャック・ダルトワ
フランドルの画家
ジャック・ダルトワ（Jacques d'Arthois、1613年10月12日（洗礼日）- 1686年5月）はフランドルの画家である。タペストリーのデザインもした。ロデワイク・デ・ファデルとともにこの時代のフランドルの風景画家として重要な一人であった。
| ジャック・ダルトワ Jacques d'Arthois | |
|---|---|
 Joannes Meyssensnの肖像画をもとにした版画 | |
| 誕生日 | 1613年10月12日（洗礼日） |
| 出生地 | ブリュッセル |
| 死没年 | 1686年5月 |
| 死没地 | ブリュッセル |
略歴 編集
ブリュッセルで生まれた。1626年からヤン・メルテンス(Jan Mertens)という画家の弟子になったが、独自のスタイルの風景画を描い始めたブリュッセルの画家、ロデワイク・デ・ファデル(Lodewijk de Vadder: 1605-1655)から強い影響を受けた。1634年にブリュッセルの聖ルカ組合に親方として登録された[1]。
ブリュッセルに工房を開き、弟のニコラース(Nicolaes: 1617–?)や息子のヤン・バティスト(Jan Baptist (1638–1657以降)や弟子たちと働いた[2] 。1655年に亡くなったロデワイク・デ・ファデルの後任として、オウデナルデのタペストリー工房のデザイナーとしても働いた。
ブリュッセル周辺の「ソワヌの森(Forêt de Soignes)」を描いた風景画家の一人で、当時のネーデルランドの風景画家よりも、より写実的な風景画を描き、ロデワイク・デ・ファデルとともにこの時代のフランドルの風景画家として重要な一人であった。
ダルトワの風景画に描きこまれた人物はダフィット・テニールスやマテウス・ファン・ヘルモントといった画家が描いた。
作品 編集
脚注 編集
- ^ M. Kervyn de Meerendré, Jacques d'Arthois in: Dictionnaire des peintres belges
- ^ Jacques d'Arthois at the Netherlands Institute for Art History
参考文献 編集
- AA.VV., Alte Pinakothek Munich, Edition Lipp, Monaco di Baviera, 1986. ISBN 978-3-87490-701-9