ジャン=ジョエル・バルビエ

ジャン=ジョエル・バルビエ(Jean-Joel Barbier,1920年3月25日 - 1994年6月1日) は、フランス生まれのピアニストである。

エリック・サティの演奏と研究の第一人者と言われ、サティの作品を純粋に音楽として扱おうと、確固たる姿勢を貫いている。

来歴 編集

1920年にベルフォールで生まれ[1]、文学を学ぶかたわらラザール・レヴィに師事してピアノを学んだ。しかし、第二次世界大戦の勃発によって学業は中断した。

バルビエは多作な著述家であり、1961年にはフランス音楽家辞典を出版した。ピアニストとしては、クロード・ドビュッシーエマニュエル・シャブリエデオダ・ド・セヴラックなどのフランスの作曲家の作品を主に演奏した。後にサティが遺した全ピアノ曲の録音に取り組み、それがバルビエの業績の中で一番名高いものとなった。

ロベール・ブレッソン監督・脚本の映画『バルタザールどこへ行く』(Au Hasard Balthazar) で、シューベルトのピアノ・ソナタ第20番イ長調の第2楽章アンダンティーノを演奏している。

なお、ジョルジュ・バルビエという名のフランスのイラストレーターと間違えられやすいが、他人である。

文献 編集

  • 『サティとピアノで』ジャン=ジョエル・バルビエ著 相良憲昭訳
  • ◎銀璧亭◎
  • フランス版Wikipédia Jean-Joël Barbier
  • amazon

日本語版CD 編集

  • 『エリック・サティ/決定版』-1993年11月13日発売 ジャン=ジョエル・バルビエ《4手連弾》 ジャン・ウイエネ
  • 『エリック・サティ作品集』-1995年6月28日発売 ジャン=ジョエル・バルビエ《4手連弾》 ジャン・ウイエネ
  • 『エリック・サティ作品集』-1995年11月16日発売 ジャン=ジョエル・バルビエ《4手連弾》 ジャン・ウイエネ
  • 『TWINBEST エリック・サティ作品集』-1998年12月2日発売 ジャン=ジョエル・バルビエ《4手連弾》ジャン・ウィエネ 
  • 『エリック・サティ作品集』-1999年7月7日発売 ジャン=ジョエル・バルビエ《4手連弾》 ジャン・ウィエネ

脚注 編集

  1. ^ 著者吉澤ヴィルヘルム、発行者矢野恵二『ピアニストガイド』株式会社青弓社、印刷所・製本所厚徳所、2006年2月10日、211ページ、ISBN 4-7872-7208-X