ジョイ・ライダー

ウェイン・ショーターのアルバム

ジョイ・ライダー』(Joy Ryder)は、ウェイン・ショーター1988年に発表したスタジオ・アルバム

ジョイ・ライダー
ウェイン・ショータースタジオ・アルバム
リリース
録音 ロサンゼルス マッド・ハッター・スタジオ[1]
ジャンル ジャズフュージョン
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ウェイン・ショーター
専門評論家によるレビュー
ウェイン・ショーター アルバム 年表
ファントム・ナビゲーター
(1987年)
ジョイ・ライダー
(1988年)
ハイ・ライフ
(1995年)
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解説 編集

前作『ファントム・ナビゲーター』(1987年)と同様、ショーターがテクノ的な音作りを追求した作品として位置付けられている[2]。「アンセム」と「デアデビル」では、後にローリング・ストーンズのサポート・メンバーとなるダリル・ジョーンズがベースを弾いており、「サムプレイス・コールド"ホエア"」には、前年にブルーノート・レコードからメジャー・デビューを果たしたダイアン・リーヴスがゲスト参加した[3]

アメリカの『ビルボード』では、コンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートで24位に達した[4]スコット・ヤナウオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「作曲に関しては、彼の1960年代の作品に見られたオリジナリティや奇妙さが欠如しており、彼の奏でる音色はなおも損なわれていないものの、ショーターの即興演奏は少々漫然となりがちである」と評している[5]

2005年発売のライヴ・アルバム『ビヨンド・ザ・サウンド・バリアー』には、アコースティック・カルテットによる本作収録曲「ジョイ・ライダー」と「オーバー・シャドウ・ヒル・ウェイ」の演奏が収録された[6]

収録曲 編集

全曲ともウェイン・ショーター作曲。7.の作詞はダイアン・リーヴスとリチャード・A・カミングスによる。

  1. ジョイ・ライダー - "Joy Ryder" - 6:43
  2. キャセイ - "Cathay" - 6:37
  3. オーバー・シャドウ・ヒル・ウェイ - "Over Shadow Hill Way" - 6:13
  4. アンセム - "Anthem" - 4:24
  5. コーズウェイズ - "Causeways" - 8:22
  6. デアデビル - "Daredevil" - 6:30
  7. サムプレイス・コールド"ホエア" - "Someplace Called 'Where'" - 5:19

参加ミュージシャン 編集

アディショナル・ミュージシャン

脚注・出典 編集

  1. ^ Wayne Shorter - Joy Ryder (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  2. ^ Sweeting, Adam (2002年9月26日). “Interview: Wayne Shorter”. The Guardian. 2018年8月17日閲覧。
  3. ^ 2017年再発CD (SICJ 240)ライナーノーツ(原田和典、2017年8月)
  4. ^ Wayne Shorter - Awards”. AllMusic. 2014年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  5. ^ Yanow, Scott. “Joy Ryder - Wayne Shorter”. AllMusic. 2018年8月17日閲覧。
  6. ^ Henderson, Alex. “Beyond the Sound Barrier - Wayne Shorter Quartet”. AllMusic. 2018年8月17日閲覧。