ジョンジョンフランス語: djondjondjon djondjon-djon)は、ハイチ北部に自生する食用の黒キノコ[1]。「カリブのトリュフ」とも称される香り高いキノコである[2]

ジョンジョンを用いたハイチの伝統料理は多数あるが、ジョンジョンの栽培は行われておらず、ハイチ北部以外にはほぼ見かけない[1][3]

ハイチではジョンジョンを乾燥させた食材も販売されており、外観は日本で販売されるキクラゲにも似る[1]

乾燥ジョンジョンは、キクラゲ同様に水に浸して戻すが、ジョンジョンを取り除いて灰色になった水を調理に用い、ジョンジョン本体は廃棄される[1][4]。ジョンジョンをミキサー等にかけ、それ自体をソースに仕立てる調理もあり、鶏肉などのソースに使用される[1]

ジョンジョンを用いた料理例 編集

上述のようにハイチ以外でジョンジョンの入手は困難であるため、ブラウンマッシュルームや乾燥ポルチーニなどで代用されることもある[2]

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 八田善明 (2018年). “第11回「ハイチ便り」(最終回):ハイチの文化 ~ 食材や食文化について ~”. 国際協力推進協会. シリーズ カリブ紹介「ハイチ便り」. 2024年2月21日閲覧。
  2. ^ a b 青木ゆり子「リ・ジョン・ジョン」『世界の郷土料理事典: 全世界各国・300地域料理の作り方を通して知る歴史、文化、宗教の食規定』誠文堂新光社、2020年、237頁。ISBN 978-4416620175 
  3. ^ 世界の食卓07 ハイチ共和国”. 港区 (2016年2月27日). 2024年2月21日閲覧。
  4. ^ 「ハイチ」『地図でスッと頭に入る中南米∓北アメリカ36の国と地域』昭文社、2022年、76頁。ISBN 978-4398147806