ジョン・テイラー (アメリカンフットボール)

ジョン・テイラーJohn Taylor, 1962年3月31日 - )はニュージャージー州ペンソーケン出身の元アメリカンフットボール選手。ポジションはワイドレシーバー。現役中は引退後にプロフットボール殿堂入りを果たすスーパースターWR ジェリー・ライスがおりチームのエースレシーバーとはならなかったが3度のスーパーボウル制覇に貢献した。第23回スーパーボウルではジョー・モンタナから決勝点となる10ヤードのTDパスをキャッチしている。

ジョン・テイラー
John Taylor
基本情報
ポジション ワイドレシーバー
生年月日 (1962-03-31) 1962年3月31日(62歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州ペンソーケン
身長: 6' 1" =約185.4cm
体重: 185 lb =約83.9kg
経歴
大学 デラウェア州立大学
NFLドラフト 1987年 / 3巡目全体76位
初出場年 1987年
初出場チーム サンフランシスコ・49ers
所属歴
1987-1995 サンフランシスコ・49ers
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(3回)
第23回第24回第29回
プロボウル選出(2回)
1988・1989
NFL 通算成績
レシーブ回数 347回
レシーブヤード 5,598ヤード
TDレシーブ 43回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

大学時代 編集

デラウェア州立大学在学中に42タッチダウン(うちレシービング33回)を獲得した。4年のときには10試合で15タッチダウン(うちレシービング13回)の活躍を見せている。また、2年、3年のときにもそれぞれ10タッチダウンずつを獲得した。彼はカンファレンスタイ記録となる通算254得点、カンファレンス記録となっている1試合で223ヤード獲得、カンファレンス記録の1位、2位を占めている97ヤード及び93ヤードのタッチダウンを記録した。彼の残した1キャッチあたり24.3ヤードは2005年にNFL、ヒューストン・テキサンズに入団したジェローム・マチスに抜かれるまでNCAA記録だった。彼の大学時代の獲得ヤード2426は、カンファレンス歴代2位であるがミッドイースタンアスレチックカンファレンス史上最も有名な選手となっており1985年にはオフェンス・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー、1984年、1985年にファーストチームに選ばれた。

NFL時代 編集

卒業後、1986年のNFLドラフトサンフランシスコ・フォーティナイナーズに3巡目で指名され、1987年から1995年まで同チームに所属した。スーパーボウルリングを3つ獲得している(第23回、第24回、第29回)。

1年目の1987年ワシントン・レッドスキンズ戦で95ヤードのパントリターンTDを決めたが、レギュラーシーズンでのキャッチはわずか9回だった。翌年1月に行われた第23回スーパーボウルではジョー・モンタナから10ヤードの逆転タッチダウンパスをキャッチした[1]。この試合ではスーパーボウル記録となる45ヤードのパントリターンも見せた。スーパーボウルの劇的なタッチダウンをあげたにもかかわらず、翌1988年のシーズンは主にリターナーとして起用された。この年パントリターンTDを2回あげた。11月21日のワシントン・レッドスキンズとのマンデーナイトフットボールでの95ヤードのリターンTDは、前年にシカゴ・ベアーズデニス・マッキノンが作ったMNF記録を更新するものとなった[2]

1989年にはレシーブキャッチ60回で1077ヤードを獲得、リーグ4位タイの10タッチダウンをマークした。ロサンゼルス・ラムズとのマンデーナイトフットボールでは史上初となる90ヤード以上のタッチダウン2回を記録、1982年ウェス・チャンドラーがあげた260ヤードのレシーブ記録を更新する286ヤードを獲得した[3]。また彼は連続2試合合計獲得ヤード448の新記録をつくり、これは2006年11月にチャオド・ジョンソンに抜かれるまでのNFL記録であった。1991年にもパスキャッチ64回で1011ヤードを稼ぎ、リーグ7位タイの9タッチダウンをマークした。

また1980年代オールディケイドチームに選出されている。

現役引退後 編集

引退後は家禽を運搬する小さなトラック会社を運営している。

プレイスタイル 編集

彼のプレイの特徴としてはランアフターキャッチ(パス捕球後の獲得ヤード)が顕著だったことがあげられる。1986年の検査で彼の手は11.2インチでありこれはレシーバーとして過去最大であった。彼はチームメイトたちに優れたアスリートであると認識されていたが、唯一40ヤードを4.3秒で走るスピードを持っていなかった。彼の記録は4.67秒でありこれが彼がセカンドレシーバーとなってしまった原因であった。

主な成績 編集

  • レシーブキャッチ回数 347回
  • レシーブ獲得ヤード 5,598ヤード
  • タッチダウン数 43回(全てレシービング)
  • プロボウル出場2回(1988年、1989年)

人物 編集

弟のキース・テイラー英語版も元NFL選手である。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ この試合でのテイラーの唯一のパス捕球だった。
  2. ^ MNF History: 1988”. ABC (2002年8月29日). 2013年6月1日閲覧。
  3. ^ MNF History: 1989”. ABC (2002年8月29日). 2013年6月1日閲覧。

外部リンク 編集