ジロ・デ・イタリア 1992ジロ・デ・イタリアの75回目の大会。1992年5月24日から6月14日まで、全21ステージで行われた。

概要 編集

前年ツール・ド・フランスに優勝したミゲル・インドゥラインが優勝候補筆頭。これに対し最大のライバルと目された90年の優勝者ジャンニ・ブーニョはツール・ド・フランスに照準を合わせてジロを欠場してしまった。インドゥラインが第2ステージでトップに立ったが、ジロは山岳コースが多いこともあり、シリーズ通じて概ね集団を追走していくという無難な走りに終始。逆に山岳コースで力強い走りを披露し続けたクラウディオ・キアプッチフランコ・キオッチョーリが追う展開となった。最終第21ステージを前にして、キアプッチがインドゥラインに1分強以内の差で続く展開となったが、最終ステージはインドゥラインが滅法得意としている個人タイムトライアル。ここでインドゥラインは、当大会唯一の区間優勝を果たし、キアプッチに同ステージだけで3分以上の差をつける圧勝。初のジロ総合優勝を果たした。

その後行われたツール・ド・フランスでも、インドゥラインとキアプッチの一騎討ちの様相となったが、ここもインドゥラインが制し、初のダブルツールを達成した。

結果 編集

総合成績 編集

選手名 国籍 時間
1 ミゲル・インドゥライン   スペイン 103時間36分08秒
2 クラウディオ・キアプッチ   イタリア +5分12秒
3 フランコ・キオッチョーリ   イタリア +7分16秒
4 マルコ・ジョヴァンネッティ   イタリア +8分01秒
5 アンドリュー・ハンプステン   アメリカ合衆国 +9分16秒
6 フランコ・ヴォーナ   イタリア +11分12秒
7 パヴェル・トンコフ   ロシア +17分15秒
8 ルイス・エレラ   コロンビア +17分53秒
9 ロベルト・コンティ   イタリア +19分14秒
10 ブリュノ・コルニエ   フランス +20分03秒

 マリア・ローザ保持者 編集

選手名 国籍 首位区間
ティエリー・マリー   フランス プロローグ-第1
ミゲル・インドゥライン   スペイン 第2-最終

各部門賞結果 編集

第75回 ジロ・デ・イタリア 1992
全行程 21区間、3843km
総合優勝 ミゲル・インドゥライン   スペイン 103時間36分08秒
2位 クラウディオ・キアプッチ   イタリア +5分12秒
3位 フランコ・キオッチョーリ   イタリア +7分16秒
ポイント賞 マリオ・チポリーニ   イタリア 236ポイント
2位 ミゲル・インドゥライン   スペイン 208ポイント
3位 マキシミリアン・シャンドリ   イタリア 171ポイント
山岳賞 クラウディオ・キアプッチ   イタリア 76ポイント
2位 ロベルト・コンティ   イタリア 45ポイント
3位 ミゲル・インドゥライン   スペイン 35ポイント

外部リンク 編集