ジンバブエの首相(ジンバブエのしゅしょう)は、ジンバブエ共和国にかつて設置されていた役職で、政府の長

ジンバブエ共和国
首相
任命大統領
創設1980年4月18日
2009年2月11日
初代ロバート・ムガベ
最後モーガン・ツァンギライ
廃止1987年12月31日
2013年9月11日

概要 編集

1980年のジンバブエ独立時には大統領のほかに首相職が設置され、ロバート・ムガベが就任。1987年にムガベがカナーン・バナナ大統領の後継に就任したと同時に首相職は廃止された。

2008年の大統領選挙は現職のムガベと野党・民主変革運動・ツァンギライ派英語版(MDCT)のモーガン・ツァンギライ議長が決選投票に進んだが、野党は公正な選挙が保証されないとして選挙をボイコット[1]。決選投票はそのまま行われムガベは再選を宣言、就任宣誓を行った[2]。選挙結果を認めない野党との間で政治的混乱が発生し、南部アフリカ開発共同体が仲介に入り[3]、2009年1月にムガベを大統領、ツァンギライを首相とする連立政権を樹立することで合意した[4]。2月11日、ツァンギライが首相に就任し、首相職が1987年12月以来約21年ぶりに復活した[5]

しかしその後もムガベの強権姿勢は変わらず、同年10月にはツァンギライが連立の一時停止を宣言[6]するなどしたが、連立政権はその後も継続した。2013年大統領選挙英語版では再びムガベが勝利しツァンギライが落選、ツァンギライは選挙結果無効を求め憲法裁判所に提訴したが[7]、9月に首相を退任し後任は置かれずポストは再び廃止された。

歴代首相一覧 編集

肖像 氏名 就任日 退任日 所属政党
1   ロバート・ムガベ 1980年4月18日 1987年12月31日 ジンバブエ・アフリカ民族同盟英語版(ZANU)
(廃止) 1987年12月31日 2009年2月11日
2   モーガン・ツァンギライ 2009年2月11日 2013年9月11日 民主変革運動・ツァンギライ派英語版(MDC-T)
(廃止) 2013年9月11日 (現在)

出典 編集

関連項目 編集