ジン・ブロッサムズGin Blossoms)は、アメリカ合衆国ロックバンド。1990年代前半、折りしもグランジオルタナ・ブームの真っ只中にもかかわらず、爽快なサウンドに親しみやすいメロディでカレッジチャートを中心に人気を博した。1997年に一度解散するものの、2002年に再結成。ライブ活動を精力的に行っている。

ジン・ブロッサムズ
Gin Blossoms
ジン・ブロッサムズ(2018年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アリゾナ州テンピ
ジャンル オルタナティヴ・ロックインディー・ロックパワー・ポップポップ・パンク
活動期間 1987年 - 1997年
2001年 -
レーベル A&Mハイブリッド429
公式サイト www.ginblossoms.net
メンバー ビル・リーン
ジェシー・ヴァレンズエラ
ロビン・ウィルソン
スコット・ジョンソン
スコット・ヘッセル
旧メンバー ダグ・ホプキンス
リチャード・テイラー
クリス・マッキャン
スティーヴン・シヴァーソン
ダン・ヘンザリング
フィリップ・ローズ
スコット・カスミレック
ジョン・リチャードソン

略歴 編集

バンド結成 - 解散 編集

1987年に、ダグ・ホプキンス (ギター)、ビル・リーン (ベース)、ロビン・ウィルソン (ボーカル)、リチャード・テイラー (ギター)、クリス・マッキャン (ドラム)というメンバーでバンドを結成。その後、ドラマーがマッキャンからダン・ヘンザリングに、ボーカルがジェシー・ヴァレンズエラに交代。地元アリゾナ州テンピで人気を得て、1989年インディー・レーベルからアルバム『Dusted』をリリースしている。

1990年代に入るとドラマーがフィリップ・ローズに交代し、メジャー・レーベルA&Mレコードと契約。1992年、メジャーからのファースト・アルバム『ニュー・ミゼラブル・エクスペリアンス』を発表。ビルボード・アルバムチャート(Billboard 200)では、最高位30位ながらロングセラーを記録、400万枚以上のセールスを記録した。しかし、アルバム製作中にアルコール中毒であったホプキンスがバンドを解雇され、新たにスコット・ジョンソンがギタリストとして加入。その後、ホプキンスは1993年鬱病により自殺。32歳であった。

1996年、アルバム『コングラチュレイションズ・アイム・ソーリー』を発表。最高位は10位を記録するも、前作ほどの売り上げは得られず、翌1997年にバンドを解散する。

解散後 編集

バンド解散後、ウィルソンとローズはガス・ジャイアンツ(Gas Giants)を結成。ヴァレンズエラはロウ・ワッツ(Low Watts)を結成するものの長続きせず、ソロ活動やプロデュース業へ移行。ウィルソンもプロデュース業に乗り出した。リーンは音楽活動から身を引いた。

再結成 編集

2001年にバンド再結成。ツアー後の2006年に、10年ぶりとなるアルバム『Major Lodge Victory』をリリースした。

メンバー 編集

最新メンバー 編集

  • ビル・リーン (Bill Leen) – ベース (1987年–1997年、2001年– )
  • ジェシー・ヴァレンズエラ (Jesse Valenzuela) – ギター、バック・ボーカル (1988年–1997年、2001年– )、リード・ボーカル (1987年–1988年、たまに1988年–1997年、2001年– )
  • ロビン・ウィルソン (Robin Wilson) – リード・ボーカル (1988年–1997年、2001年– 、たまに1988年)、アコースティック・ギター、パーカッション、ハーモニカ (1988年–1997年、2001年– )、ギター、バック・ボーカル (1988年)
  • スコット・ジョンソン (Scott Johnson) – ギター、バック・ボーカル (1992年–1997年、2001年– )
  • スコット・ヘッセル (Scott Hessel) – ドラム、パーカッション (2012年– )

[1]

旧メンバー 編集

  • ダグ・ホプキンス (Doug Hopkins) – ギター (1987年–1992年) ※1993年死去
  • リチャード・テイラー (Richard Taylor) – ギター、バック・ボーカル (1987年–1988年)
  • クリス・マッキャン (Chris McCann) – ドラム、パーカッション (1987年–1988年)
  • スティーヴン・シヴァーソン (Steven Severson) – ギター、バック・ボーカル (1988年)
  • ダン・ヘンザリング (Dan Henzerling) – ドラム、パーカッション (1988年)
  • フィリップ・ローズ (Phillip Rhodes) – ドラム、パーカッション、バック・ボーカル (1988年–1997年、2001年–2002年、2004年–2005年)
  • スコット・カスミレック (Scott Kusmirek) – ドラム、パーカッション (2002年–2004年、2005年–2008年)
  • ジョン・リチャードソン (John Richardson) – ドラム、パーカッション (2008年–2012年)

ディスコグラフィ 編集

スタジオ・アルバム 編集

  • Dusted (1989年、San Jacinto)
  • 『ニュー・ミゼラブル・エクスペリアンス』 - New Miserable Experience (1992年、A&M)
  • 『コングラチュレイションズ・アイム・ソーリー』 - Congratulations I'm Sorry (1996年、A&M)
  • Major Lodge Victory (2006年、Hybrid)
  • No Chocolate Cake (2010年、429)
  • Mixed Reality (2018年、Cleopatra)

脚注 編集

  1. ^ Gin Blossoms”. Azmusichalloffame.org. 2020年11月23日閲覧。

外部リンク 編集