スウィフト020

VTOLタイプのドローン

スウィフト020

Swift020の神戸デモフライト、2018年7月21日、神戸メリケンパークにて

Swift020の神戸デモフライト、2018年7月21日、神戸メリケンパークにて

スウィフト020[2] (Swift020[3]) は、スウィフト・エンジニアリング[4]が開発した、大きな翼に4つのプロペラを備えた固定翼型UASVTOLタイプのドローン[5]。X-Blade Technology(エックス ブレード テクノロジー)という独自の技術で、垂直での離着陸を可能にしている。4年間の研究開発と2年間の実証実験を繰り返し、100km を超える長距離飛行を可能にしている[6]

葉県での最初のSwift020デモでニック・バルアとヒロ松下(2017年)

スペック 編集

主要スペック
  • 機体重量:18kg ※機体およびバッテリー
  • 最大重量:20kg ※飛行可能な最大重量
  • サイズ :3.8m x 0.87m
操作限界
  • 動力源  :バッテリー
  • ペイロード:1.0kg
  • 飛行速度 :30km/h~
  • 飛行高度 :30~60m(操作高度)
  • 限界高度 :3,000m
  • 通信距離 :40km(通常時)、100km(ブースター使用時)
  • 航続時間 :1時間
  • 航続距離 :70km
  • GCS   :Mobile
  • 操作方法 :完全自律飛行(独自技術Swift autopilotを使用)、もしくは手動操作。
安全対策
  • ハッキング対策(独自技術による乗っ取り操作防止)
  • 自己診断機能(動力部、フラップなどの異常感知など)
  • 障害物回避
  • 緊急着陸機能(独自技術による安全地帯への自動着陸)
活用例
  • 農業:広域な画像収集・専用解析ソフトによる農作物の生産効率向上
  • 救急・防災:天災による被災者や、遭難者やけが人への救急キット輸送
  • 地形測量:高精度カメラと専用ソフトによる測量の高速化
  • 海上調査:海洋上の偵察飛行、航行中の船への自動着陸
  • 災害調査:閉鎖地域の災害状況の即時確認
  • 科学調査:火山等危険地域上空からの情報収集
 
日本の淡路島でのSwift021の最初のテスト飛行(2019年)

UAS(Unmanned Aerial System)開発実績 編集

  • 2002年:“BAT”の開発に成功、2009年にノースロップ・グラマン(Northrop Grumman Corp.)に使用権を売却。
  • 2016年:超高性能VTOL型UAS “Swift 020”を開発し、カリフォルニア州オレンジ郡に対し、サービス提供を行っている。
  • 2019年:バハマの国家安全保障省との間に、55機のドローンの購入および訓練などを含む契約を締結した[7]

デモフライト 編集

神戸市メリケンパーク 2018年7月21日、兵庫県庁、神戸市役所、その他関係者に向けて開催された。人口密集地域でのデモフライトは世界初。主催は神戸市役所、兵庫県庁、スウィフト・エックスアイ(Swift Engineering 子会社)。兵庫県知事-井戸敏三、神戸市長-久元喜造も参加[6][8]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集