スウェーデン王立工科大学

王立工科大学(おうりつこうかだいがく、スウェーデン語:Kungliga Tekniska högskolan, 英語:Royal Institute of Technology)は、スウェーデンの首都ストックホルムにある理工系総合大学である。大学の略称はスウェーデン語名の頭文字をとってKTH。ヨーロッパ有数の工科大学であり、特に情報理工学と自然科学の領域において世界的にも高く評価されている。

本部キャンパス

規模 編集

スウェーデン全体の約20%の理工系の教育・研究がKTHで行われている。約1万7千人の学部・修士学生がフルタイムで学び、1400人の博士課程学生を抱える。2800人が教員としてフルタイムで研究・教育に従事している。

教育・研究分野  編集

自然科学分野、エンジニアリングの理工系分野の領域のほとんどをカバーする。建築学、都市工学、バイオテクノロジー、コンピューターサイエンス、電気工学、機械工学、生産工学、産業経済学、化学工学、物理学、数学など非常に多岐にわたる。

経営学・経済学分野と産学連携  編集

理工系の大学でありながら、経営学・経済学関連分野で高いレベルの教育・研究が活発に行われている。サイエンス・イノベーション研究センター(Centre of Excellence for Science and Innovation Studies)、金融研究センター(Centre for Banking and Finance)、ビジネスイノベーション研究センター(Center for Business Innovation and Technology-based Entrepreneurship)などの経営、経済学分野の研究所も設置されている。また、学生の起業をサポートするためのストックホルム・スクール・オブ・アントレプレナーシップをストックホルム大学ストックホルム商科大学などと協同で開講している。

歴史 編集

国内の主要産業だった鉄鉱産業と都市開発を振興させる技術者を養成するために、1827年に国立技術院(Teknologiska Institutet)が設置され、1877年に現在の名称に変更された。

キャンパス 編集

本部キャンパスは、エステルマルム地区に所在している。また、シスタ地区には“Electrum”と呼称するIT特化キャンパスがあり、フーディンゲ市ハーニンゲ市セーデルテリエ市などにもキャンパスが置かれている。

現在の本部キャンパスの建物は、エリック・ラーレルシュテットによって1917年に建てられたものである。

国際交流・協定  編集

約200のヨーロッパの大学とエラスムス協定によって、学生交流協定を結んでおり、約60の交流協定校を持つ。これらの協定大学からの交換留学生は毎年1000名を超え、さらに、正規修士課程プログラムには約1500人の留学生が毎年入学している。特にイランなどの中東の留学生が留学生の50%をしめている。

大学関係者 編集

卒業生 編集

教職員 編集

外部リンク 編集

関連項目 編集