スタジオ九魔

かつて存在した日本のアニメ制作会社

スタジオ九魔(スタジオくま)は、かつて存在した日本アニメ制作会社。正式な商号は有限会社九魔(くま)。練馬アニメーション会員であった。

有限会社九魔
種類 特例有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
176-0024
東京都練馬区中村3丁目24番15号
北緯35度43分58.8秒 東経139度38分20.0秒 / 北緯35.733000度 東経139.638889度 / 35.733000; 139.638889座標: 北緯35度43分58.8秒 東経139度38分20.0秒 / 北緯35.733000度 東経139.638889度 / 35.733000; 139.638889
設立 1977年(昭和52年)12月6日
業種 情報・通信業
法人番号 5011602003194 ウィキデータを編集
事業内容 アニメーションの企画・制作
代表者 隈部昌二(代表取締役社長)
資本金 300万円
従業員数 10名(2007年6月現在)
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概要 編集

1977年12月6日、スタジオディーンの社員で仕上と特殊効果を行っていた隈部昌二が仕上げ専門スタジオとして設立した。社名の由来は、設立時の社員が9人だったことと隈部が九州出身であることによる。

設立当初は、サンライズシンエイ動画の仕上げ作業の請負が中心だったが、1984年に『巨神ゴーグ』をきっかけに作画部門を設けた後、演出スタッフも参加する。1990年代前後に入ってからは制作スタッフを立ち上げグロス請けを開始した。幾つかの会社のグロス請けを経て2000年に制作した18禁OVAである『回春』シリーズより元請制作を開始した後も他社からの下請を担当しつつ、18禁OVAの制作を主とした。

18禁OVAについては一部の例外を除き、メディアバンクやアニメアンテナ委員会の発注を受けて「STUDIO9MAiami」名義で制作していた。

2003年に初の一般向け作品である『銀河鉄道物語』を制作して以降、『なるたる』等といったテレビシリーズの制作および制作協力を行っている。

2017年12月に社長の隈部が死去し、更に翌2018年6月に関連会社の「アジアアニメーションパートナーズ(AAP)」が東京地裁から破産開始決定を受けた[1]のを機に、九魔が事業停止になった事実が公表された。AAPも含めたアニメーション制作関連事業は新たに独立設立された「株式会社戯画プロダクション」(ぎがプロダクション)に譲渡され、『デュエル・マスターズ』の制作グロスを引き継いだ。また、作画部門の一部は「ちぃーむハラダ」として独立した。

作品 編集

テレビアニメ 編集

開始年 放送期間 タイトル 監督 備考
2003年 10月 - 2004年4月 銀河鉄道物語 西本由紀夫
2005年 1月 - 7月 魔豆奇伝パンダリアン 大庭秀昭 日台合作作品
4月 - 6月 IZUMO -猛き剣の閃記- 冨永恒雄 共同制作:トライネットエンタテインメント
2006年 10月 - 2007年3月 銀河鉄道物語 〜永遠への分岐点〜
2008年 N/A 金牌熊猫 Sports Panda N/A 日台合作作品、日本未放映

OVA 編集

一般 編集

発売年 タイトル 監督
2003年 HAPPY★LESSON(第5巻) 誌村宏明
2007年 銀河鉄道物語 〜忘れられた時の惑星〜 大庭秀昭

18禁 編集

発売年 タイトル 備考
2000年 回春
G-tasteシリーズ -2002年
2001年 猟奇の檻~第2章~
2002年 螺旋回廊
2007年 回春 完全版 リニューアルモザイク

ゲーム 編集

仕上担当作品 編集

テレビアニメ
劇場アニメ
OVA

制作協力 編集

テレビアニメ
劇場アニメ
一般OVA

脚注 編集

参考資料 編集

関連人物 編集

関連項目 編集