スナップエンドウ: Snap pea)はマメ科野菜で、エンドウの一品種。日本にはアメリカ合衆国から導入された。

スナップエンドウ
エンドウ Pisum sativum
品種群 Macrocarpon Group
開発 ?
下位品種群 栽培品種は多数存在
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スナップエンドウ
(Peas, edible-podded, raw)
100 gあたりの栄養価
エネルギー 176 kJ (42 kcal)
7.55 g
糖類 4 g
食物繊維 2.6 g
0.2 g
飽和脂肪酸 0.039 g
一価不飽和 0.021 g
多価不飽和 0.089 g
2.8 g
トリプトファン 0.027 g
トレオニン 0.099 g
イソロイシン 0.161 g
ロイシン 0.228 g
リシン 0.202 g
メチオニン 0.011 g
シスチン 0.032 g
フェニルアラニン 0.09 g
チロシン 0.099 g
バリン 0.273 g
アルギニン 0.134 g
ヒスチジン 0.017 g
アラニン 0.058 g
アスパラギン酸 0.228 g
グルタミン酸 0.448 g
グリシン 0.072 g
プロリン 0.063 g
セリン 0.125 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(7%)
54 µg
(6%)
630 µg
740 µg
チアミン (B1)
(13%)
0.15 mg
リボフラビン (B2)
(7%)
0.08 mg
ナイアシン (B3)
(4%)
0.6 mg
パントテン酸 (B5)
(15%)
0.75 mg
ビタミンB6
(12%)
0.16 mg
葉酸 (B9)
(11%)
42 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
コリン
(4%)
17.4 mg
ビタミンC
(72%)
60 mg
ビタミンD
(0%)
0 IU
ビタミンE
(3%)
0.39 mg
ビタミンK
(24%)
25 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
4 mg
カリウム
(4%)
200 mg
カルシウム
(4%)
43 mg
マグネシウム
(7%)
24 mg
リン
(8%)
53 mg
鉄分
(16%)
2.08 mg
亜鉛
(3%)
0.27 mg
マンガン
(12%)
0.244 mg
セレン
(1%)
0.7 µg
他の成分
水分 88.89 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
(100g中)の主な脂肪酸の種類[1]
項目 分量(g)
脂肪 0.2
飽和脂肪酸 0.039
16:0(パルミチン酸 0.033
一価不飽和脂肪酸 0.021
18:1(オレイン酸 0.021
多価不飽和脂肪酸 0.089
18:2(リノール酸 0.075
18:3(α-リノレン酸 0.013

通称 編集

1970年代にアメリカから日本に導入されて以降、スナップエンドウのほか「スナッエンドウ」「スナップタイプエンドウ」「スナックタイプエンドウ」など、さまざまな名称で呼ばれていた[2]。そのため、1983年(昭和58年)6月に農林水産省が新野菜38品種の名称を統一した際に[3][4]、「スナッエンドウ」が日本における正式な名称と定められた[5][2]。一般的には広義でエンドウエンドウマメとも呼ばれる。

特徴と食べ方 編集

さやが肉厚でやわらかく、さやと豆の両方を食べることが出来る[6]。豆は粒が大きく甘味があり、さやは肉厚で甘みが強く歯ごたえがある[6]。 筋がかたいので調理前に全周取っておく[6]。調理してからだと、スジを取る際にサヤが離れて中の豆がこぼれてしまう。

さっと塩茹ですると鮮やかな緑と甘みが楽しめる。サヤインゲンと同様に、長時間加熱すると身が崩れて色も悪くなってしまうため、煮物の彩りとして用いる場合は他の具材とは別に茹でておき、盛りつけの時に添えるようにするとよい。

肉料理のつけあわせ、サラダなどに用いる。また、天ぷらにするとサクサクとした食感を楽しめる。

栽培と品種 編集

つる有りとつる無しが有り、狭いところでの栽培はつる無しが向いている。

脚注 編集

  1. ^ USDA National Nutrient Database for Standard Reference, Legacy Releas” (英語). USDA. United States Department of Agriculture (2023年12月14日). 2023年5月10日閲覧。
  2. ^ a b スナップエンドウとスナックエンドウ|食の生活110番Q&A”. 東京ガス:炎の食情報サイト. 東京ガス. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月24日閲覧。
  3. ^ 山下雄三「新品種青果物研究の課題」『筑波大学農林社会経済研究』第4巻、筑波大学農林学系、1985年3月、3-4, 23、CRID 1050564288700185600ISSN 0914-0271“農林水産林水産省食品流通局・通達, 「新野菜の名称統ーについて」, 昭和58年6月7日.” 
  4. ^ 平岡達也「新しい中国野菜」『調理科学』第16巻第2号、一般社団法人日本調理科学会、1983年6月、94頁、doi:10.11402/cookeryscience1968.16.2_90ISSN 2186-5795“原稿提出以後, 昭和58年6月7日付の農林水産省食品流通局長名で「新野菜の名称統一について」の正式文書が出た。それによると38種類の新野菜の統一名称がきまっている。” 
  5. ^ 消費者相談 : スナップエンドウについて知りたい。”. 農林水産省 (2003年7月). 2009年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月9日閲覧。 “昭和58年に農林水産省が統一名称を定め、スナップエンドウと呼ぶことにしました。”
  6. ^ a b c 成美堂出版編集部 2012, p. 135.

参考文献 編集

  • 猪股慶子 監修, 成美堂出版編集部 編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月、135頁。ISBN 978-4-415-30997-2 

外部リンク 編集