スナップ (競走馬)

競走馬

スナップSnap or Old Snap1750年 - 1777年)は、18世紀中ごろに活躍したイギリス競走馬種牡馬。馬名「Snap」は父「Snip」からの連想。なお産駒に同名馬が数頭いることから、それより古いという意味で「Old snap」などとも呼ばれる。

スナップ
スナップ ジョージ・スタブの絵
欧字表記 (Old) Snap
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1750年
死没 1777年7月
スニップ
シスタートゥースリップバイ
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 カスバート・ラウス
馬主 ジェニソン・シャフト
調教師 -
競走成績
生涯成績 4戦4勝
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スナップは1750年にカスバート・ラウスによって生産された。1752年にはそのカスバート・ラウスが死亡したためジェニソン・シャフトに売られている。 競走馬時代はわずか4戦のみではあったが、優れたレース振りから当時の強豪として知られていた。1000ギニーのマッチレースエクリプスの父にあたるマースクを二度に渡って破り、ほかスウィープステークス、ヨークでのフリープレートにも勝った。

引退後はジェニソン・シャフトのもとで種牡馬入りした。代表産駒はジェニソン・シャフトの持ち馬ゴールドファインダー。ほかにも優秀な馬を数多く輩出し、21年間で送り出した勝ち馬は261頭、総獲得賞金は9万2637ポンドにも及んだ。他に大種牡馬サーピーターティーズルの母の父でもある。 スナップの産駒にはスピードに優れるものが多かったため、畜産家からは「スピードのスナップ」として呼ばれており、これは18世紀後半から19世紀初頭の格言「スナップはスピードで、マッチェムは姿形でそれとわかる」 ("Snap for speed, and Matchem for truth and daylight.") にも現れている。後世への影響も小さくはないが、父方の直系子孫は、直後に登場したヘロドやエクリプスの大繁栄におされほどなく姿を消した。 スナップ自身は27歳のときにウエストラティングで死亡している。

主な産駒 編集

  • ゴールドファインダー(13戦不敗)
  • レイサムズスナップ(1760年代にかなりの活躍)
  • チェドワースズスナップ
  • メキシカン(アメリカに輸出)
  • スナップメア(コンダクターの母)
  • パピヨン(サーピーターティーズルの母)

血統 編集

父スニップはクラブの半弟であり、その父はフライングチルダーズである。 母はシスタートゥースリップバイ(スリップバイの妹という意味、他にフォックスの娘という意味であるフォックスメアとも表記される)でありファミリーナンバーは1号族になる。当時、特に牝馬には名前をつけないことも多かったため、このように表記されているだけであり、当時シスタートゥースリップバイがこのように呼ばれていたわけではない。

血統表 編集

スナップ血統フライングチルダーズ系 /
Bay Peg4×3=18.75% Leedes Arabian5.5×4=12.50% Hautboy4×5=9.38%(母内)
(血統表の出典)

Snip
1736年 黒鹿毛
父の父
Flying Childers
1714年 鹿毛
Darley Arabian 不明
不明
Betty Leedes Old Careless
Cream Cheeks
父の母
Sister to Soreheels
1711年
Basto Byerley Turk
Bay Peg
Sister One to Mixbury Curwen's Bay Barb
Curwen Spot Mare

Sister to Slipby
=Fox Mare
1740年 黒鹿毛
Fox
1714年 鹿毛
Clumsey Hautboy
Pet Mare
Bay Peg Leedes Arabian
Y.Bald Peg
母の母
Gipsy
1725年 青毛
Bay Bolton Grey Hautboy
Makeless Mare
Newcastle Turk Mare Newcastle Turk
Taffolet Barb Mare F-No.1


外部リンク 編集