スパイがいっぱい』(Where the Spies Are)は、1965年に公開されたイギリス映画ジェームズ・リーザーの小説『忘却へのパスポート』を原作とし、かつてMI6にいた中年の医師がスパイとして活動しながら追われるコメディ・タッチの作品である[2]。監督はヴァル・ゲスト英語版。出演はデヴィッド・ニーヴンフランソワーズ・ドルレアックなど。

スパイがいっぱい
Where the Spies Are
監督 ヴァル・ゲスト
脚本 ヴァル・ゲスト
ウォルフ・マンキウィッツ
原作 ジェームズ・リーザー
「忘却へのパスポート」
製作 ヴァル・ゲスト
スティーブン・パロス
出演者 デヴィッド・ニーヴン
フランソワーズ・ドルレアック
音楽 マリオ・ナシンベーネ
撮影 アーサー・グラント
編集 ビル・レニー
配給 MGM
公開 イギリスの旗 1966年3月3日
日本の旗 1966年6月30日
上映時間 115分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 120万ドル[1]
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原作小説を気に入ったヴァル・ゲストがニーブンと提携し、映画「007」シリーズの成功に触発されたメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)による資金提供を受け製作された[3]

ストーリー 編集

イギリスの軍情報部長マクギリブレイの下で働く秘密工作員ロザーが任務先の中東で詳細は後程という電報を送った後、消息を絶っていた。

マクギリブレイはやきもきした末に、第2次大戦中に世話になった外科医のラブにロザーのつかんだ情報を調べるよう命じる。さっそくラブは協力者であるファッションモデルのヴィッキーとローマ空港で出会い、どぎまぎしているうちに飛行機に乗りそびれてしまう。その直後、飛行機が爆発し、ラブは自分がまかされた仕事の重大性を思い知らされる。

ベイルートに到着したラブはロザーの宿泊していたホテルに潜入し、もう一人の仲間の諜報員パーキントンとともに、ロザーがつかんだ情報を手に入れた。敵は中東におけるイギリスの石油条約を破棄に持ち込むため、レバノンに来ていた親英派のザーロフ公を抹殺しようとしていた。翌日、ラブは現地入りしたザーロフ公を暗殺から救うものの、流れ弾が無関係の者に当たってしまい、ラブは群衆から追われる身となる。そこへ敵のヘリコプターが現れ、彼はそのまま連行され、尋問を受けた。また、ヴィッキーが二重スパイだと判明し、ラブは窮地に陥る。それでも、ヴィッキーの活躍もあって、ラブはマクギリブレイに助けられた。

キャスト 編集

※日本語吹き替え: テレビ版・初回放送1972年5月10日『水曜ロードショー

スタッフ 編集

補足 編集

出典 編集

  1. ^ "Big Rental Pictures of 1966", Variety, 4 January 1967 p 8
  2. ^ スパイがいっぱい - allcinema
  3. ^ Fowler, Roy (August–September 1988). “Interview with Val Guest”. British Entertainment History Project. 2023年10月19日閲覧。
  4. ^ p.235 Morley, Sheridan The Other Side of the Moon: The Life of David Niven 1985 Weidenfeld & Nicolson
  5. ^ REVIEW: "PASSPORT TO OBLIVION" STARRING GEORGE LAZENBY AND TERENCE STAMP; AUDIO BOOK RELEASE - Cinema Retro” (英語). 2023年10月19日閲覧。

外部リンク 編集