北欧神話において、スリヴァルディもしくはスリーヴァルディ[1]古ノルド語: Þrívaldi。Thrívaldi または Thrivaldi のように英語化される)という、名前が「3倍強い("thrice mighty")」を意味する人物は、トールによって殺される霜の巨人である。

この事実は、『詩語法(4) の中でスノッリ・ストゥルルソンによって解説される。それによると、"スリヴァルディの殺害者"[2]"vegandi Þrívalda")はトールを表すケニングである。スノッリは、ブラギ・ボッダソン(en)によってトールが「スリヴァルディの9つの首を割る者」[3]("cleaver apart of Þrívaldi's nine heads")[4]("sundrkljúfr níu höfða Þrívalda")と呼ばれる1節、および、スリヴァルディを叩き潰し[5]("lemja")たことでトールを賛美する詩人ヴェトルリジ(Vetrliði Sumarliðason)による他の節を引用している。

スリヴァルディはまた、スールルの中にも記載されている[要出典]

脚注 編集

  1. ^ 『「詩語法」訳注』にみられる表記。
  2. ^ 『「詩語法」訳注』17頁。
  3. ^ 『「詩語法」訳注』19頁。
  4. ^ Anthony Faulkes, translation of: Snorri Sturluson. Edda. London: Everyman, 1995. ISBN 0-460-87616-3.
  5. ^ 『「詩語法」訳注』20頁。「スリーヴァルダ(巨人)を不具にし」と訳されている。

参考文献 編集