スヴェル

北欧神話に登場する盾

スヴェル[1][注 1]古ノルド語: Svǫl[2][3], 「冷やすもの」の意[2])あるいはスヴァリン古ノルド語: Svalin[3], Svalinn[注 2])とは、北欧神話に登場するである。『グリームニルの言葉』第38スタンザで言及されている。

Svalinn heitir,
hann stendr solo fyr,
scioldr, scinanda goði;
biorg oc brim
ec veit at brenna scolo,
ef hann fellr ifrá.

スヴァリン(=スヴェル)と呼ばれしは
太陽の前に立ちし物、
輝く神の前に立つ楯。
山も波も
燃え上がるであろうと私は知っている、
もしその楯がそこから落ちてしまえば。

ソーフス・ブッゲ『Norrœn Fornkvæði』(1867年)「Grímnismál」より引用。太字強調は引用者による)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ スヴォルとも。
  2. ^ SvǫlAM 748 I 4to写本、Svalin王室写本に基づく。Svalinn は Svalin を正規化した綴りである[1]

出典 編集

  1. ^ 谷口訳『エッダ』p.56. 「グリームニルの歌」第38スタンザ。
  2. ^ a b 谷口訳『エッダ』p.61. 「グリームニルの歌」訳注113.
  3. ^ a b Simek (2006): 308.

参考文献 編集

関連項目 編集